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『岸和田少年愚連隊』(映画メモ)

『岸和田少年愚連隊』 (1996年、井筒和幸監督)

2か月くらい前に観たのだが、面白かったものの「?」と思ってしまった作品。なぜなら、ひたすら不良少年達が抗争を繰り返しているだけの映画のように感じたからである。

大阪岸和田の中学校に通う主人公チュンバ(矢部浩之)は親友小鉄(岡村隆)とともに、宿敵サダ(木下ほうか)との喧嘩にあけくれる(中学生という設定に無理があるが…)。たとえ相手が大人数であろうと、仲間がやられたら必ず仕返しするチュンバ。その結果、ボコボコにされることも多い。

高校生になっても基本的パターンは同じである。鑑別所に入れられる寸前までいくチュンバだが、いつもおかん(秋野陽子)の泣き落とし作戦に助けられる(最後には入れられてしまうが)。

そして、印象的なのは、いつも家でぶらぶらしているおとん(石倉三郎)とおじい(笑福亭松之助)がテレビで「野生の王国」を見て感動している場面(なつかしい)。

という感じの映画なのだが、なぜか「残る」ものがあった。最近、それが「美学」であることがわかった。

チュンバには明確な「美学」「哲学」があって、その内容はともかく、こだわって生きているのだ。

あらためて、自分なりの「美学」を持って生きたい、と感じた。

ちなみに、矢部浩之の演技が上手くて驚いた。











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