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『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(映画メモ)


『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年、ラース・フォン・トリアー監督)


魂が揺さぶられる映画である。

目が見えなくなってしまう病気の家系に生まれたセルマ(ビョーク)は、同じ病気を背負った息子の治療費を稼ぐために工場で懸命に働いている(ちなみに、自分の治療は諦めている)。そして、もう少しで手術代が貯まる、というところで悲劇が訪れる。

この映画の不思議なところは、最もつらい場面で、いきなりミュージカルが始まり、楽しい気持ちになること。セルマは、どんなにつらいときでも、音楽とダンスによって、幸せになれる人なのだ(アイスランド出身の歌手ビョーク(セルマ)の歌が心に響く)。

映画を観ていると「なぜ、彼女に悲劇が?」という問いが浮かんでくる。しかし、よく考えると、僕の周りにも、正直に暮らしているにもかかわらず、病気や事故で苦しむ人々がいることに気づいた。

セルマには悲しい結末が訪れるが、不思議に悲壮感はない

なぜか?

それは、彼女の周りには心から応援してくれる人々がいるからだ。

最後のときに、「良きつながり」を持っている人が、一番幸せなのかもしれない、と思った。











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