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ジョブ・クラフティング

「仕事が面白くない」「行き詰っている」「やらされ感がある」というビジネスパーソンは多いのではないだろうか。

そんな人たちにために、エール大学のレズネスキーらが提唱しているのが「ジョブ・クラフティング」という手法。

この手法は、「仕事はいくつかの基本単位で構成されており、それらを自分で組み立てなおすことで充実した職務環境を作ることができる」という考え方に基づいている。

第一歩は、自分の仕事を見直して、どのような仕事にどのくらい時間をかけているかを分析すること。「ミーティングの準備」「問い合わせ対応」「予算関連の書類作成」などのテーマ毎に四角で囲み、時間がかかっているものは大きく書いて視覚化する。

次に、自分の強みを生かすことができ、情熱を燃やせる方向で、仕事の構成をみなす。そのときのポイントは
・業務の数や範囲の調整
・実施方法の変更
・人間関係の性質や範囲の変更
である。

たとえば、今まで時間をかけていた仕事の中で、業績と関係の弱いものを効率化・簡素化することで時間を生み出し、新しい仕事を開始したり、今までと違う仕事の実施方法を採用したり、違う人たちとの関係を強化したりすることで、仕事を再構成できる。

転職や配置転換ができない場合でも、ジョブクラフティングによって、自分の仕事を充実したものに変換することができるという。このとき大切なのは、自分の強みを生かすことと、協力してくれそうな他者を探すこと。

この手法は、与えられた経験を再設計する手法の一つとして有効であると感じた。

出所:レズネスキー、バーグ、ダットン「「やらされ感」のある仕事をやりがいある仕事に変えるジョブ・クラフティング法」Diamond Harvard Business Review March 2011, p.58-66.

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