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制約が創造性を高める

「常識にとらわれずに、いろいろなアイデアをだしてください」「間違ったアイデアはありません」という説明は、ブレーンストーミングの際に使われる。

しかし、こうした問いかけからは、斬新なアイデアは出にくい、と元マッキンゼーのコインらは主張する。

では、どうすればいいのか?

彼らの答えは「一定の条件を課して、思考範囲をある程度限定すること」である。つまり、制約があるからこそ創造性が高まる、といえる。

ここでいう制約とは
・どのようなアイデアを求めているか(斬新⇔堅実)
・予算はどれくらいか
・人員は何名か
・投資回収の期間はどれくらいか
などの条件である。

画期的な製品を開発した企業を調査した結果、次のような質問によってアイデアが生まれたという。

「当社の製品を、通常とは異なる方法で使用または購入しているのは、どの顧客か」

「当社の製品を驚くほど大量に使用しているのはどのような人か」

「当社の製品に最も向いていない用途は、具体的には何か」

「いちばん急速に変化している顧客ニーズは何か」

「我々とまったく違う理由で、我々と同じ問題に対処しているのはだれか。また、どのように取り組んだのか」


私たちがブレーンストーミングを行う場合、どうしても「自由さ」を強調してしまいがちだ。その結果、アプトプットがボケてしまう。何を生み出したいのかを「絞り込む」ことで、逆に発想が広がるといえそうだ。

出所:Coyne, K.P., Clifford, P.G., and Dye, R. 「マッキンゼー流ブレーンストーミング術」Diamond Harvard Business Review August 2008, 54-66.
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