宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

肌の夏ばて

2013年08月22日 08時37分59秒 | スキンケア
今日もセミの鳴き声で目が覚めました
夏はまだまだ終わらないぞ~~と言われているかのようです・・・。

連日の猛暑と熱帯夜で、多くの方が身体のだるさを感じていると思います。
連日の暑さの繰り返しが、ボディブロゥのように身体にこたえます

夏は実にさまざまな種類の皮膚病の患者さんが受診されますが。
その中で、最近増えているのが、肌の夏ばてです。
肌の夏ばて・・・・・もちろんこれは診断名ではありません。
夏のもろもろの悪影響が肌に出ていますよ・・・ということです。

くり返す紫外線の影響・・・つまり。
ひやけによる炎症や乾燥がおこります。

汗をかいてふやける皮膚。
そこに雑菌やカビなどが増殖します。

屋外とクーラーの室内の大きすぎる温度差。
自律神経の調節が乱れ、発汗機能が狂ったり、免疫機能が低下します。
これにより、自然治癒の力が衰えます。

強いひやけ止めクリームやウォータープルーフのクリームが毛穴をふさぎます。
肌荒れやニキビが増加します。

汗止めスプレーや汗ふきローションによるかぶれもよくみられます。

洗いすぎにより肌が弱くなり、かえってニキビやアセモが増えたりします。
このニキビ、肌荒れが気になり、ますます洗ったりさわってこすったりの悪循環。

プールの塩素の刺激も無視できません。
かなりの乾燥肌になっています。

どうですか?。
このように、猛暑の影響は複雑に絡み合い、皮膚にダメージをおこすのです
もうどうしてよいかわからない・・・・・
一種の肌の夏ばて・・・肌疲労です。

こういう時は、もうじたばたしても駄目です
安全な石けんで優しく清潔に洗い、アルコールの含まないしっとり化粧水や乳液を塗り、あとは冷房は寒すぎないようにして、睡眠をしっかりとること

肌にも休息が必要なんですね




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