宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

部位別のアドバイス(その2)・・・ふともも

2013年08月12日 08時18分57秒 | 診断と治療
猛暑日が続いています

日本全国、そろそろ暑さによる疲労がピークになっていますね

紫外線の強さもさることながら、アスファルトからの熱風が、まるでサウナです
このブログでくり返し申し上げていますが、地面に近い小さなお子様はいっそう暑さにさらされています。
ですから、大人が日傘をさして日向を歩いていると、一緒に歩いているお子様が危険なことがあります。
そこでひとことアドバイス

日陰を歩こう!!・・・・・です。

木の陰はもちろん、建物の蔭や屋根の下などを選んで歩きましょう。
また。
公園の遊具や、駐車場などの金属のレールなど、信じられない高温になりますから、お子様が触らないように気をつけてください。
真夏の屋外でのヤケド。
こんなことも、最近の新しい病気です。

さて。
前書きが長くなりましたが。

今日は、ふともものお話。

ここは、汗がたまりやすい部位です。
ふとももの内側は、いわゆる股ずれと呼ばれる汗の刺激がおこるところです。
長時間座って仕事や勉強をしている人は、座って接触しているふとももの後ろ側にアセモやニキビのような吹き出物がでます。
ふとももの後ろ側は、実は汗がたまりやすく、かゆくなったり毛のう炎と呼ばれる細菌感染ができやすいのです。
股の付け根も、あせもやタムシ、カンジダなどがおこりやすいです。

なにしろ、室内の熱中症も問題となる昨今、室内での汗によるトラブルも増えています。
清潔に洗うことはもちろんですが、着るものに注意しましょう。
むれやすい衣服はやめて、通気性の良いきつくない服がオススメです。
細身のジーパンなどは、とてもむれます。
むしろ、サルエルのようなゆるい腰パンのほうがむれにくいです。
スカートは、裏地がむれる素材の場合があります。
むれにくい素材を選択してほしいですが、制服などでむりな場合は、長時間座っている際、スカートの内側にタオルを入れておくのも良いですよ。

最近は、男女ともにおしゃれなステテコが販売されていますね。
ステテコは昔はおじいちゃんの着るものという意識でしたが、最近のおしゃれなステテコはかわいいプリントもので、ちょっといけてる室内着にもなります。
綿素材なので、これをパンツやスカートの中にはいておくのがオススメです。
手先が器用な方は、安い可愛い綿の布で自分で作ってみるのも良いでしょう。
当然、ナイロン素材のガードルなども、すごくむれます。
素材に敏感になることが、大事ですね


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする