箕面市の給食~おいしい給食をいっぱい食べましょう!

箕面市の給食は
①卵、牛乳、小麦等を調理に使わない「低アレルゲン献立給食」です
②市内産の野菜を優先的に使っています

畑訪問より(新稲地区)

2022年03月12日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
3月上じゅん、新稲(にいな)地区にある農家さんの畑を訪問しました。
今回はクイズ形式でしょうかいします。

では、第1問!
次の3つの写真のうち、たまねぎは何番でしょう?
1)

2)

3)

答えは1です。
2がにんにく、3がわけぎです。
見た目がよく似ていますね。
たまねぎもにんにくもわけぎも秋に植えたもので、このまま順調に育つと5月ごろには収かくできるそうです。

さて、第2問です。
この木は果物の木ですが、さて何の果物でしょうか?
ヒントは、夏の終わりに収かくし、漢字で「無花果」と書く果物ですよ!

答えは「イチジク」です。

(イチジクの写真は農林水産省ホームページから抜粋しました)

なんだか、木がかれているように見えますが、これは余分な枝を切り落とす「せん定」をしているからです。
これから暖かくなると新しい緑の芽が出てきて葉がしげってきますが、枝がたくさん重なって太陽の光があまり当たらない葉が増えると、実がなってもあまり大きくなりません。
そのため、大きい実がなるように枝を選んで残し、葉に太陽の光がたっぷり当たるようにするそうです。

では、第3問。
イチジクの木は、畑でどのように増やすのでしょうか?

1)イチジクの実を土の中にうめると芽がでてくる
2)山の中からイチジクの木をぬいてきて畑に植える
3)イチジクの枝を土にさして根づかせる

(イチジクの葉の写真は農林水産省ホームページから抜粋しました)

答えは3、「イチジクの枝を土にさして根づかせる」です。
「挿し木(さしき)」といって、小枝を土にさして育てる方法です。
 
これが、さし木にする小枝です。
よく見ると小さい芽が出ているのがわかります。
この枝を土にさすと、根がはえて、少しずつ育って写真のような大きな木になります。
2年目で実がいくつかなり、5年目くらいで出荷できるような大きくておいしいイチジクが実るそうです。

最後の問題です。
畑の中に、大きな穴がありました。
中には水がたまっています。
さて、これは何でしょうか?

1)いたずらで作った落とし穴
2)雨水をためておくためにほった深い穴
3)井戸

答えは3の井戸です。
畑のある新稲(にいな)地区は川から遠いので、田んぼに使う水が足りません。
そのため、この地区には大小のため池がいくつもあり、地域で管理して田んぼや畑に使う水を確保していました。
また、畑のそばをほって水がわくところは井戸として使い、田んぼや畑に使う水を補っているそうです。
(まちがって落ちてしまうような危険なことがないように、板や石でふたをしてありました)

この農家さんでは、このほかにもたくさんの種類の野菜を育てていらっしゃいます。

〈ソラマメ〉         

〈レタス〉

〈ほうれんそう〉

ほうれんそうの土の上にまかれている茶色いつぶは、お米を脱穀(だっこく)した時に出る「もみがら」です。
寒さから小さな芽を守り、しつ度を保つ効果もあるそうです。

〈えんどうまめ〉

えんどうまめにも、いなわらで作った防寒コートが着せられていました。

ほうれんそうのもみがらや、えんどうまめのいなわらも、農家さんの田んぼで育てたお米を収かくした後のものです。
「いねかりには機械を使いません。
 昔ながらの方法で、カマを使って一株ずつかり取ります。
 その後、いねを袈裟懸け(けさがけ)にして干してから脱穀(だっこく)するので、いなわらもこ
 のように使うことができるんですよ。
 お米をとった後のいなわらやもみがらも、大切に利用しています」とおっしゃっていました。

(「袈裟懸け(けさがけ)」とはこんな風にいねをかけて干す方法です)

「自然のめぐみをありがたくいただいて、余さず生かす」とはこういうことなのだと思いました。
実際に畑に行ってお話をお聞きすると、作物の様子だけでなく、地域のことや自然のめぐみについても知ることができます。
ありがとうございます。

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