みどりの野原

野原の便り

9月16日 高野山 コウヤマキ群落など

2010年09月16日 | Weblog
「残暑厳しい中避暑に行く」はずだったのに、2.3日前から急に秋ら
しくなり、しかも久しぶりの雨らしい雨が夜中に降ったので涼しい。
高野山上は寒いのでは?と心配になった。

高野山は弘法大師開創の真言密教の根本道場 今年で開創1200年
4000人の人が暮らし、お坊さんは1000人いるという宗教の町。

ケーブルからバスに乗り継いで女人堂で降りた。
昔はここから先は女人禁制だったという。
目の前の餌台にヤマガラなどが餌のひまわりの種を食べに来ていた。

 
女人堂から山道を下り今日の目的の一つコウヤマキ群落を見に行く。
          右)雨上がりの山道は静かで誰も行きあわず。

 
           ツルリンドウのツボミと花
アキチョウジも咲いていた。

 
コウヤマキの芽ばえ・幼樹があちこちにある。見上げればその辺は
コウヤマキ群落だ。見たかった群生地。
すっくとまっすぐに上へ伸びたコウヤマキの姿は前に見た吉野の山の
コウヤマキ林とはずいぶん違った。
吉野のそれは切って利用されたところから枝が出て、グネグネとおど
ろおどろしい姿だった。

江戸時代にコウヤマキの造林が行われ、その後「高野六木(コウヤマ
キ・スギ・ヒノキ・アカマツ・ツガ・モミ)」の留木制度が敷かれ、
混成していた紅葉樹が積極的に利用された結果コウヤマキ優占の森林
になったとのこと。


コウヤマキぼっくり(球果) イヌマキとは全く違う。

空気はひんやりとしていたが、歩くと少し汗ばんだ。

お昼はごま豆腐や生麩などのリーズナブル&ヘルシーなお食事


ちょっと素敵な高野警察の建物
高野山は思っていたより広い町だった。

午後は根本大塔のある大伽藍へ。
東塔・西塔・金堂などたくさんの堂塔が集まっている。

 
 根本大塔 塗り香を塗って入る。 中央には如来様 16本ある柱に
は色鮮やかな菩薩様が描かれていた。
          右)不動堂は高野山に残る最古の建物(国宝)
            屋根の作りが変わっている。

根本大塔の近くには大師が伽藍建立の地を占うために唐から投げられ
た三鈷が掛かったという伝説の「三鈷の松」と言われる松がある。
ハクショウとは違うが同じ3葉の松。財布に入れるとお金がたまると
いわれ、落葉を探している人が何人かいた。
 
気温が上がって、桧皮葺きの屋根からは水蒸気が立ち上る不思議な
光景が見れた。                    右)東塔

次は高野山真言宗の総本山金剛峯寺へ

  
屋根の上には防火用か?桶が2つ。         蟋龍庭 
                 石は2匹の龍を表しているらしい

梅の間・柳の間など狩野派絵師による襖絵が施された部屋がいくつも
あった。柳の間は関白秀次の自刃されたところだとか。

我が仲間たちは双眼鏡を取り出し襖絵を観賞・・と思いきや・・
あれはカワセミだ。カケスだ。ハッカチョウじゃないか?・・と襖絵
の中の鳥をウォッチング こんな楽しみ方もあるのね。

お説法も行われるという大広間でお茶を頂き、お坊さんから昔は雪が
降れば山を降り雪が解ければ山で生活していた。高野山高校に通っ
ていた時山を歩き回ってしかられたことなど裏話を聞かせて頂く。

 
ケーブルに乗って山を降り、俗世界へ・・
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