みどりの野原

野原の便り

5月31日 K大インスト講座 春季④

2011年05月31日 | Weblog
早くも梅雨入りしここ数日雨続き。今日も?と思ったがうまい具合にくぐりぬける。

最初に、先日から測っている「タケ」を観察。
5月17日・・40センチだったものが、5月24日・・215センチに成長していた。
さて今日(5月31日)は?・・前回は背伸びしてかろうじて測れたが、もう測るのは
無理ではと思ったが、講師の考えで、2階渡り廊下から測ることに。
そこからだと1m程外に竹の棹がある。
渡り廊下から上に手を伸ばした所が竹の先の高さで、そこから巻尺を垂らした。


535センチになっていた! 前回から(1週間で)320センチ伸びた。

それにしても竹の成長にはびっくりする。1週間で320センチ・・ということは?
1日45~46センチ伸びたことになる。前回よりも伸び率が良い。
まだ伸びそう。次回は測れるかな?

キャンパスには何本もケヤキが植えられている。
前回にも見た虫こぶを違うケヤキで観察。この木にはいっぱい虫こぶが付いている。
もう穴があいて虫が出て行ってしまったものも多いが・・・

まだ緑色で穴の開いていないものを爪で破ってみると・・黄色い虫がピクピクうごめいていた。学生さんに見てもらう。

帰って調べてみると虫こぶは「ケヤキハフロフシ」といい、中の虫は「ケヤキヒトスジワタムシ」という。(他の種類の虫もつくらしい)
そういえば前に虫こぶを開けてみた時白い綿毛が見えた。

 
     ケヤキハフロレフシ       中を開けてみると・・ピクピク動く


2匹取り出してみた。羽根の形も見える。多分サナギではないかと思う。
家に持って帰って蛍光灯の下で撮ったのでうまく写っていないが・・

5・6月頃羽化してタケやササに移動し、10月頃にケヤキに戻って卵を産み、卵で越冬し、春に孵化し、葉の裏側から吸汁しその刺激で虫えいができる。ということらしい。

そして初冬に見る「綿虫」がその「ケヤキヒトスジワタムシ」だという。
へえぇ~。そうだったのか~。以上家へ帰ってから1人納得。

続いて講座ではセンダンやイチョウ等を見た後、里山に入る。

50年ぐらい前は人に利用されていた名残がある里山の景観について、またそこにあるコナラやリョウブ・アカマツなど観察 


他の木に寄りかかりつつ太り登り、ツルを垂らしまた木の上に巻き付き伸びあがり葉を茂らせるフジ蔓。そんなフジ蔓の成長の不思議さを説明するのに講師は用意した短いフジの蔓の先を水の中に入れてブクブク・・他の木と違ってこんな粗い組織を持つからグネグネ巻きついた先の方まで水や栄養を送れるのだ。

講師のかばんの中からは木の輪切りやらいろんなものが出てくる。見ながら聞くとよくわかる。

今の若い人はあまり野外へ出る機会もないらしいので、木をじっくり見たり考えたりする良い機会になっていると思う。
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