みどりの野原

野原の便り

6月23日 三光丸 船宿寺

2022年06月23日 | Weblog

友達の車で御所方面へ。
先ずは「株式会社 三光丸」へ。


駐車場のそばのネムノキ

「株式会社 三光丸」は配置薬「三光丸」を製造販売している製薬会社。
創業は元応年間だそうだ。

お庭を少し案内していただき、資料館を見学。
その後、自分たちでお庭を回った。


キハダ 高い所に果実が見えた。


三光丸クスリ資料館


大正9年の売薬行商人さんの様子や持ち物など。
全国各地のお得意様の所を回られたらしい。

昔の薬づくりの様子の展示もあった。

和漢の胃腸薬三光丸はセンブリ・オウバク・ケイヒ・カンゾウを配合して着色料として薬用炭を使っているとか。

その原料が展示してある。

黄柏(おうばく)キハダ(ミカン科)

キハダの表皮・鬼皮 
これを剥ぎ取った内皮を乾燥させたものが生薬になる。


内皮は黄色い。苦い。


甘草(かんぞう)マメ科
走出枝を生薬とする。


カンゾウ 名前のとおり甘いらしい。
 

当薬(とうやく)センブリ(リンドウ科)


全草がクスリとなる。
栽培は大変むつかしいらしい。
こちらでは契約栽培しているところから仕入れているとか。

吉野で自生を見たことがある。
平地の田の斜面でも数本あったが、無くなってしまった。


桂皮(けいひ)シナモンカシア(クスノキ科)
香辛料として知っているセイロンニッケイとは別物らしい。


桂皮 シナモンカシア

これらと薬用炭を配合すると丸薬 三光丸ができるのだそう。


お土産袋に入っていた「三光丸」
昔は家にも配置薬があったので、私もお世話になったのかもしれない。


「和漢薬百科」の展示では
*「毎日食べている生薬」として、米・葱・胡麻・ラッキョウ・山椒・茄子・シソ・海藻 など書かれていて、それと知らずに生薬を食べているらしい。
*「和漢薬の味」甘味・辛味・酸味・鹹味(かんみ=塩辛い味)がある。
*「生薬になる染料」として、藍やウコン・黄柏・紅花・山梔子が紹介されていた。

会社の敷地は広くてきれいに整備されている。


池 コシアキトンボが飛び回っていた。


ハスが咲き始め。


タギョウショウ 


ヤマボウシ? いつも見るのと感じが違うが。

ゴンズイやユズリハ マンサク ウラジロガシ テンダイウヤクなど。


タラノキにアミガサハゴロモの幼虫 白い蝋物質で身を隠している。

もう1か所の訪問先は「船宿寺」
先日見た「シナナツツバキ 夜明け前」らしい木のその後の姿(果実)を見たかったのだが、行ってみると見事に剪定されていて・・葉もあまりない状態。

花が咲いているのはアジサイぐらいのものだった。

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