みどりの野原

野原の便り

3月10日オオムラサキ放虫イベント & ヤドリギ ゴマダラチョウ幼虫見つけた。

2019年03月10日 | Weblog

オオムラサキの幼虫を放すイベント。ちょっとお手伝い。

まず、お客様に講師先生からオオムラサキについてお話があった。
年に何回もふ化するチョウもいるが、オオムラサキは年に1回しかふ化しないこと。
準絶滅危惧種になっていること。
国蝶に指定されている。これは日本昆虫学会で決められたもの。オオムラサキの切手が選定のきっかけになったらしい。
幼虫の食草はエノキで、幼虫で越冬すること。日本だけでなく、ベトナムや中国や台湾にも生息すること。
成虫の雄は縄張りに入った他のチョウや時には小鳥まで追い払うこと。
他いろいろ説明があった。


標本も見せていただいた。このあたりで見られるものばかりとのこと。

 
続いて、講師が持ってこられた幼虫付きのエノキの落ち葉の中から幼虫探し。
枯れた葉にカムフラージュして見つけにくいが、幼い子供も目が慣れて次々と見つけビニール袋へ入れる。
そのビニール袋を持って園路にあるエノキの根元に幼虫を放しにいく。

 
講師の先生に教わりながら、エノキの根元に幼虫を置き、枯れ葉をかぶせて風で飛んでいかないようにする。
幼虫はエノキの若葉が出るころに幹を登り、若葉を食べて脱皮して大きくなる。
6月ごろ蛹になり、夏に成虫になる。チョウはクヌギの樹液などを吸う。
そして交尾して卵を産む。卵は固めて生むそうだ。
今日放した幼虫たち、無事にチョウになれるかな?

 
里山クラブがお世話しているオオムラサキハウス 中にはエノキの鉢植えが並ぶ。
細かい虫よけネットで囲まれていて通気が悪くなるせいか?エノキワタアブラムシが発生しやすいのだそうだ。テントウムシを放すなどの対策を取られているそうだ。
エノキの水やりも交代でされているなどいろいろ苦労があるようだ。

お昼の休みに、イチイガシを見てみた。

 
ミカドテントウはいなかったが、ガの繭らしいものと、その横にヒメカメノコテントウが越冬していた。
           右)エノキの皮の裏では2ミリぐらいのカタツムリの赤ちゃんがいた。

午後はクヌギの植樹 ヘルメットをかぶって植樹場所へ。
 
 以前のイベントで植樹したクヌギ   どんぐりから育てた3年苗が渡された。
穴を掘って鉢から抜いた苗を植え固定する。植えた苗の前には参加者の名札がたてられた。
元気に育ってどんぐりがなればいいなあ。参加者のよい思い出になるでしょうね。


山の斜面にスゲの仲間 カンスゲかな?

午前・午後とも細かい雨が降ったりやんだりしたが、イベントに差し支えるほどでもなくてよかった。
私も子供たちと一緒に楽しんだ。

修了後、思いついてヤドリギを見に行った。


こんなにたくさんついて木は負担にならないのか?

 
望遠で写す。黄色っぽい果実がびっしり。こちらは全く果実ナシ。雄株なのか?

  
ヤドリギのついている木はエノキだ。ひょっとしてオオムラサキの幼虫がいるかも・・と、太い幹の根元をかき分けてみた。 右)越冬していたヨツボシテントウムシダマシを見つけた。

 
そして・・背中の突起が3対 これはゴマダラチョウの幼虫だ。左右同じ個体 
やった~。うれしい~。春にはこの小さい体でこの大木の枝の先まで登らねば・・がんばれ!

 
今日見つけたフキノトウは夕食の天ぷらになった。あ~春のにおい。葉っぱはトウキ。 

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