みどりの野原

野原の便り

8月2日② 源氏物語と植物

2024年08月02日 | Weblog

午後の講演会
「源氏物語と植物」ムラサキシキブの植物観察眼と感性を源氏物語からさぐる。

源氏物語は、今から1000年以上も前、平安時代に紫式部によって書かれた日本最古の長編小説 全54帖からなる。

源氏物語の中には100種を超える植物が登場するのだそうだ。
その内、86種はこの京都府立植物園で見られるとのこと。
万葉集や古今和歌集にもたくさんの植物が登場するが、それらは多くの人によるもの。
1人の人物が著わした物語に100種を超える植物が描かれるのはすごいことだ。

マツ・モミジ・サクラの登場が多いが、他にはウメ・フジ・ヤマブキ・キク・ハス・オミナエシ・タチバナ・・・

それらは、姫君たちの名、植物に見立てたり・季節描写に使われたり・変わらぬ心の証に表現されたり・・
その容姿や性格などから例えられることも。
良い例えばかりでもなさそう。(末摘花=ベニバナ)

またその色・香・葉・枝ぶりの他、茎や根などよく観察していないと書けない表現も。
紫式部の鋭い感性・豊かな感性を感じると話された。

華やかな春の庭に対して、手入れされず荒れた庭の象徴としてヨモギや葎(むぐら)
継承や繁栄を表す時に茎や根の長い植物に例えるなど地味な植物も出てくる。 

樺桜は何か?オオヤマザクラではないかとのこと。 
榊葉の香をなつかしみ・・榊の葉は香る? 
普通、榊はツバキ科の木を差すが(葉に香りはない)、昔はヒサカキやクスノキもサカキと言うこともあったそうだ。

悲しいかな、私は源氏物語を読んでいません。
テレビドラマ「光る君」も横目で見るぐらい・・

登場人物の関係も複雑です。
源氏物語に精通していれば、もっと深く理解できたのではと思う。

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8月2日① ショクダイオオコンニャク(京都府立植物園)花を初めて見た!

2024年08月02日 | Weblog


7月30日、お世話になっている先生から京都府立植物園のショクダイオオコンニャクの蕾の写真が送られてきた。8月初めに開花予想とのこと。

見たい!!
ちょうど8月2日に京都府立植物園に行くことになっている(講演 後ほど・・)
でもまだ蕾かも・・蕾でもいいわ・・。見たい!

11時30分 観覧温室に入る。

 
おお~っ!咲いてる。夕べ咲いたばかりだという。ラッキー。すご~い。
高さは約2.5m


人はまばらで写真も撮りやすい。明日は混むんだろうな。

久しぶりで友達と記念写真を撮り合いっこしたよ~。

ショクダイオオコンニャクはインドネシアスマトラ島原産。
マムシグサやカラスビシャクなどと同じサトイモ科の植物。

花と言っているが、これは花序。ひだスカートのような花弁のようなものは仏炎苞。
上に突き出ている黄色い棒のようなものは付属体 匂いはここから出るらしい。
付属体の下方に雄花群 雌花群が付いているらしいが、外からは見えない。
マムシグサと違ってこれは雌雄同株(カラスビシャクは雌雄同株)だそうだ。

さて、嗅いで見たかった「臭い匂い」は・・
開花直後は部屋の中にも匂いは漂っていたそうだが、今は匂わない。
残念。と思っていたら・・


朝、付属体の表面をこすって匂いをつけたというティッシュが小瓶に準備され、
開けて匂いを嗅がせてくださった。
う~ん・・「のけ反るような悪臭」を期待していたが、それほどでもなかった。
残り香だったからかな?


ところで、花序の根元にある枯れたものは何?つぼみを包んでいたもの。
調べてもこれに言及しているものはなかったが、「総苞」でいいのかな?

観覧温室を出て、お昼をすませ、午後の講演。
終了後、もう1回ショクダイオオコンニャクを見に行った。


観覧温室の前には、明日の行列を予測した看板やテープが準備されていた。
私たちは本当にラッキーだった。


朝見た時と変わりはないように見えた。
こんな頑丈そうな花が長くはもたないという。
見頃は今日明日というのが信じられない。


恐竜展もやっているらしい。棚にならんだ恐竜のフィギュアからガラス越しにショクダイオオコンニャクを撮った。
なかなかいい思い付きだ。


前回(2021.7.16)開花時の実物写真が展示されていた。
今回は3年ぶりの開花だったという。

温室もぐるっと回り、バオバブの花なども見たが省略。
(種類はたくさんあるがバオバブの花はマダガスカルで近くで見た)

なかなか開花の予想が付きにくいらしいショクダイオオコンニャク。
宇治市植物公園のショクダイオオコンニャクも気にかけているのだが、いつ咲くことやら。
そしてタイミングよく見に行けるかどうか?それも問題だ。

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