みどりの野原

野原の便り

11月21日 棚倉孫神社~甘南備山 ズイキ神輿 タマミズキ

2013年11月21日 | Weblog
私の好きな棚倉孫神社・ずいき神輿と甘南備山を案内
以前にも来たことがある甘南備山だが、迷ったことがあるので先日知人にお願いして案内してもらい下見をしたのだった。下見の帰り道はすごく長かったので元に戻るコースにした。

京田辺駅で大阪から来るメンバーと合流。


「棚倉孫神社(たなくらひこじんじゃ)」 天香古山命を祀る式内社 現在の本殿は桃山時代の再建 
 
広い境内には クロガネモチ・ケヤキ・エノキなどの大木が並ぶ。

さっそく「瑞饋(ずいき)神輿」を見る。
明治時代の中ごろから作られるようになった瑞饋神輿は一度中断しているが、今は保存会を結成し、10月体育の日に行われる祭りに合わせ、隔年に(小さい神輿は毎年)作り変えられ区内を巡行。

  
今年10月に作り変えた大きい瑞饋神輿 
       右)神輿の屋根に乗せられる鳥(建屋の屋根につかえるので降ろしてある)
鳥は鳳凰?体はススキ、顔はセンニチコウ、胸は唐辛子、とさかはケイトウ(そのもの)、羽はナタマメ、尾はソテツの葉 

 
可愛い子ども用瑞饋神輿       細かい飾り

「ずいき」とは里芋の「芋がら」のこと。 屋根はずいきで葺いてある。
この長いずいきなど材料の調達もなかなか大変らしい。
そのほかの部分は秋に収穫される野菜や雑穀類で隙間なく飾られる。
米や麦、押し麦、豆いろいろ、唐辛子やらキンカンやらセンニチコウの花やら・・神輿の欄干から紋や模様まで・・細かいところまで埋め尽くされている。
そのきれいさは今までに何回も見に来ているが見るたびに感動する。
連れてきた人たちも珍しがってくれた。 絵馬殿の古い絵馬 長寿祝いに納められた「マスかけ」など見て出発

 
畑の垣根にされていたトケイソウに実がたくさん成っていた。直径3センチ前後
ひとつ割ってみた。小さいながらもパッションフルーツとそっくり。甘かったが、あまり食べるところはない。


「甘南備寺」は黄檗宗のお寺 創建は古く神南備神社の神宮寺だったそうで、今昔物語にも登場するのだとか。今は人気もない。

 
次に訪れた「一休寺」はさすがに名の知れたお寺で紅葉も見ごろとあって観光客が多い。
入口から紅葉だけを愛でて次へと出発。

次の「薪神社」も静かな所。「能楽発祥の地」の碑があった。
そこを抜けて・・「甘南備山」へ・・おっと、ちょっと迷いそうに・・

ここから甘南備山の登山口までが少し距離がある。
川沿いの平坦な道。 やっと登山口に到着。


一息入れて、京都の自然200選になっている旧道を登る。

 
展望台からは木津川や天王山など広く見渡せた。朝下をくぐった京奈和自動車道が小さく見え「あんなところからよく登ってきたねえ」ここで遅いお昼に。


神南備神社 平安の延喜式では「甘南備神社」となっている。天照大神など4神を祀る。
ここから引き返す。標高221m

タカノツメ・コシアブラ・ソヨゴ・ヒメヤシャブシ・リョウブ・ヤブムラサキ・・など見て・・
今日の目当てはタマミズキ 下見の時に木があることは確認しておいた。


ソヨゴの虫こぶ ソヨゴメタマフシ 切ってみたらタマバエの幼虫が数匹いた。

 
登りにも見つけたが、下り道の方がよく目立つ。
何本かが赤い実を付けていた。しかし樹高が高い。遠い。


道に落ちている実を拾ってくれた。

お天気もよく歩きやすい気温で、無事麓に戻った。

なお、甘南備の表記については現地の石標や説明板に従った。
甘南備・神南備・甘奈備 神の依りつくところを意味するらしい。
コメント
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