みどりの野原

野原の便り

4月21日 談山神社~冬野~畑~飛鳥駅

2008年04月21日 | Weblog
久しぶりに談山神社から飛鳥へ

談山神社のある多武峰はまだ桜が見ごろだ。

明治の廃仏毀釈まではここに妙楽寺があり、修験道の考えから女性は寺
へは入ることができなかったという。
女人結界の碑がある西門から、橋を渡って冬の方面への山道へ出発。

山道沿いには小さな春の花がたくさん咲いていた。

 
      ヤマルリソウ        トウゴクサバノオ
 
 
       ヤマブキ             キケマン

他にもカテンソウ・ヤマネコノミソウ・イワボタン・ヒメウズ・シャガ
ツルカノコソウも咲き始め

ミヤマカタバミはもう花は遅い・ショウジョウバカマは花は終わってい
る。

ハナイカダやアオキやクロモジの花も見ながら冬野の名水を過ぎ、冬野
集落へ。

ここから下る。

いつものお弁当場所 良助法親王の墓で弁当を食べる。
目の前にもサクラがまだ散らずに満開だ。

今日の目的の一つイタドリを探しながら下る。

まだツクシが出ていたので摘み、分校跡から古道を降りる。
ここは下りが急で足元も悪いが、静かな山道だ。
冬野からこのあたりはマムシグサが多い。ウラシマソウは見なかったな
あ。

30分ほどで尾曽へ。

イトク院の前に花園が・・ よく見ればヤワゲフウロだった。
一面に広がって、帰化植物ともいえないようなきれいさ。

 
    一見レンゲ畑のようなヤワゲフウロの花園

私が飛鳥で初めてこの花を見たのもここだった。もう4年ぐらい前。

その前に大阪ではじめて見て、その後天理市の道端で見つけ、こんな所
まで侵入してるわ。と思ってその後、飛鳥のこんな山奥で見つけた時は
びっくりした。飼料に付いてきたのか?
今は高松塚の近くでも広がりつつある。

そのまま下って上(かむら)からはコンクリートの車道を冬野川?沿い
に下る。
冬野川は川底がコンクリートの石張りに改修されている。
いただけないなあ。

イタドリは思っていたほどなく、いいのがある!と思えば、手の届かな
い川の斜面。
まあ少しは採って、あとは野草を摘んだ。


途中の河原でコゴミがたくさん採れ、それが一番の収穫だった。

石舞台からはバスに乗るつもりだったが、同行のTさんが「まだまだ平
気よ。歩こう」というので、飛鳥駅まで歩いた。

  
川原寺近くのリンボク 
無残にも大きく切られていて、もう間近で花を見ることはできなくなっ
てしまった。残念!なんで?
 
 
見上げたらカラタチの花が満開だった。 空には鯉のぼりいいなあ。

何よりの天気で、久しぶりに飛鳥をゆっくり歩けた。

帰ったら、イタドリや野草の整理。
イタドリは茹でて水に浸け、
野草いろいろはまたまた我が家の節約料理となった。

 
     摘んできた野草     天ぷら 料亭で食べれば・・円?

レンゲ(花・葉)・クローバー(葉)・タンポポ(花・葉)・ユキノシ
タ・スイバ(花穂)・クズ(茎先)・モミジガサ・イタドリ(茎先)・
ツクシ・ワラビ・ヨモギ・コゴミ

天ぷらは形もいろいろ。
からっと揚がって「おいしい」とみんな喜んでくれた。助かりー。

一番好評はやっぱりコゴミの胡麻和えだった。
ヤブカンゾウの酢味噌和えもした。

  
           準備中のコゴミとイタドリ
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月20日 ①花明山植物園   (②ハイキングは次ページ)

2008年04月21日 | Weblog
JR亀岡駅に近づいた時、前方に赤と黄色の横帯が見えてきた。
何?屋根の色? 建物の色?

そのうち亀岡駅へ到着


さっきの赤と黄色の帯はシバザクラと菜の花だった。
なんと鮮やかな!

今日の目的地、花明山(かめやま)植物園に向かう。

しばらく歩くと、明智光秀が築城したといわれる亀山城跡。
元は内掘り・外堀・惣掘などに囲まれていたという。

今は「1級河川 雑水川(ぞうずがわ)」となっている内堀のそばを通
って、亀山城跡にある宗教法人「大本」亀岡本部 「天恩郷」に着く。
落ち着いた本部敷地内に入る。

今日は何か行事があるのか、着物姿の大人・子供などもいて、賑わって
いた。食べ物のテントも出ていた。

花明山(かめやま)植物園はこの敷地の中にある。

「日本古来の植物の種を保存する」目的で作られ、研究されているという。

「花や葉を取るのはもちろん、落ちているものも拾わないように」と
今日のリーダーさんからの注意を聞く。
植物園はさほど広さはない。通路も狭い。観光用ではないからだろう。
でも湿地があったり平地があったり、起伏もあり、自然っぽい。

森の中を歩いているような雰囲気があるのは城跡という地形と昭和26年
開園という歴史のせいか。


     
今はヤマブキソウが満開だ。         シロヤマブキ

スハマソウに付いてきたというクルマバソウも小さい白い花が群生して
いた。

    
  ホンシャクナゲ満開          アミガサダケがあった

名札板には「いつ・誰が・どこから持ってきたものか」が書いてあった。
そして、「雑草もこの植物園のメンバーです。踏みつけたりとったりし
ないように」との注意書きがあるように、草も木も大事にされているの
がうれしかった。

イカリソウやムサシアブミ・ユキモチソウ。ウラシマソウなども、山の
中に生えているみたいだ。

早春には水芭蕉やザゼンソウも咲く。湿地には今はクリンソウがつぼみ。
エンコウソウが黄色い花を咲かせていた。

意識的に集められた樹木や草本。約1000種あるそうで、珍しいものも多
い。


  コノハナザクラ

亀岡の名木になっている「コノハナザクラ」はここで発見され、此花咲
くや姫にちなんで名づけられたそうだ。ヤマザクラの変種で八重咲きの
ザクラだそうだ。
木が大きくて、花が咲いているのかもわかりにくいのが残念だった。
ヨコグラノキ・ホウライカズラ・コヤスノキといったあまりなじみのな
い木もたくさんある。

     
                   園 内

個人的には、前に天川村だったかで、橋の上から向こうの崖の上にあっ
たのを見た「ヤマグルマ」がすぐ近くに見れたのがよかった。
 

建物横の花壇にあった ホタルカズラ
園芸種のように花があふれていた。

午前中で観察会は終わり、イベントでやっていたコノハナうどんを食べ
て、植物園を後にした。

せっかくここまで来たので、午後から友達と二人でトロッコに乗って
保津川駅まで行き、そこから嵐山までハイキングの予定だ。
次のページに続く。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする