韓米日が海上訓練を行うのは、尹錫悦政権発足後4回目。対潜水艦訓練は昨年9月30日、東海(トンヘ)付近の公海上で実施され、先月22日と昨年10月には独島(トクト)近くの公海上でミサイル防衛訓練を行った。
韓米日、済州南方の公海で対潜水艦訓練実施…
北朝鮮の「核魚雷」に対抗
韓国国防部は3日、済州(チェジュ)南部の公海上で韓米日が潜水艦を探知・追跡・撃滅する対潜水艦訓練と捜索救助訓練を、3~4日の2日間実施すると発表した。今回の訓練を含め、韓米日が朝鮮半島付近で共同海上訓練を行うのは尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後4回目。
国防部は同日、「高度化する北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイルなど水中の脅威に対応するため、対潜水艦訓練と捜索救助訓練を行う」と説明した。訓練には米海軍原子力空母の「ニミッツ(CVN-68)」を含め、イージス駆逐艦「ディケーター(DDG-73)」、「ウェイン・E・マイヤー(DDG-108)」が参加し、韓国海軍からはイージス駆逐艦の「栗谷李珥(ユルゴクイイ:DDG-992)」、駆逐艦の「崔英(チェ・ヨン:DDH-981)」と「大祚栄(デジョヨン:DDH-977)」などが、日本の海上自衛隊からは駆逐艦「うみぎり(DD-158)」が参加する。
3カ国は対潜水艦訓練の際、魚雷と似たような形の水中無人標的を活用するが、これは最近北朝鮮が公開した核無人水中攻撃艇「ヘイル(津波)」(核魚雷)への対応とみられる。
国防部は韓米日捜索救助訓練も7年ぶりに実施すると発表した。国防部は「韓米日捜索救助訓練は災害への対応および人道支援訓練として2008年に初めて施行され、2016年まで行われたが、その後中断され、7年ぶりに再開した」と明らかにした。
朝鮮半島付近で韓米日が海上訓練を行うのは、尹錫悦政権発足後4回目。対潜水艦訓練は昨年9月30日、東海(トンヘ)付近の公海上で実施され、先月22日と昨年10月には独島(トクト)近くの公海上でミサイル防衛訓練を行った。
米国と日本は文在寅(ムン・ジェイン)政権時代も北朝鮮の弾道ミサイルに対応するため、3カ国の共同訓練を提案したが、韓国政府は応じなかった。3カ国軍事訓練の真の狙いが中国とロシアに対するけん制にあると判断したためだ。
北朝鮮は2日、「朝鮮中央通信」の論評で「戦争狂たちの妄動には代償が伴うだろう」とし、韓米合同演習などに強く反発している。韓国軍当局は「北朝鮮の動向を綿密に注視している」と述べた。