「高校無償化・朝鮮学校除外を要請・中井氏拉致問題を考慮」
という見だしで、
中井ひろし拉致問題担当相が4月から実施予定の高校無償化に関し、在日朝鮮人の子女が学ぶ朝鮮学校を対象から外すよう川端達夫文部科学相に要請、川端氏ら文科省の政務三役が検討に入ったことが20日、分った。政府関係者が明らかにした。
とリードがあり、本文に続き、
その理由を中井氏は、北朝鮮に経済制裁を続けても日本人拉致問題に進展が見られない状況を考慮、さらなる強硬姿勢を示すため除外を求めたとみられるとあり、2面にも関連記事が載っている。
皆さんは、このような対応を、どう思われますか。
中井ひろしという方のホームページを見る限り、拉致問題の解決に努力していると書かれているが、「制裁」を繰り返して本当に解決すると考えておられるのだろうか?
蓮池さんも言っておられるように、制裁が解決を遅らせていることに、気がつかないのだろうか?
あるいは、わかっていて、解決に頑張っていると強行ポーズをとり、心の底では解決しなくても良いと考えておられるのだろうか?
世界の常識として、すすんだ国で納税をしながら暮らす人びとが、政府が進める教育・福祉・各種の補助制度などについて、その国の国民と同じように取り扱われている。
朝鮮の人々は、世界各国に住んでおり、日本にだけ住んでいるのではない。日本でだけ差別されることになれば、どういう気持ちになるだろうか?
世界中で、なんと日本は遅れた国だと思われるでしょう。
国内の教育問題と外国との懸案事項についての区別も出来ない人が政治をしているのかと・・・
私は、中井さんに言いたい。まず日本の近代史を正確に勉強してほしい。外国との懸案事項の解決のためには、相手をよく知り解決できる提案をすることが必要です・・・・と。
300年前に雨森芳洲(1668~1755)と言う朝鮮通信使の日本人通訳をした人が、「交隣提醒」という本の中で、朝鮮とつきあう基本的な立場を述べています。
54項目あるのですが
その1は,朝鮮交接の儀は、
「朝鮮との交流は人情、時勢、社会の構成等をよく知り、それぞれの所管に応じ問題を処理していくべきで、所管外の問題と絡めた解決では、筋の通った解決にはならない。」
その54番目には,誠信之交と申事
「誠信の交りとは、欺かず、争わず、真実を以って交わることである。それには相手に面倒をかけないこと。従来の余勢による惰慢の心を戒め、毅然たる態度が肝要である。
さらに、相互の歴史を熟覧して、事の経過に精通していなければならない。」と述べておられます。
300年前の外交官が、いかに近代的感覚の持ち主だったのか!と驚くばかりである。と 同時に 今の政府関係者がいかに・・・・・・
皆さんどう思われますか。