柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

男と女と

2006-11-12 09:29:21 | Weblog
予定通り、小久保ホークス復帰でした。アジア選手権とやら、皆さん見ておられますか?こうなると小笠原は巨人へ行くばかりのことです、彼のために三塁が空いたんですから。江藤の時とはちと違いますね。松阪、井川、岩村と大リーグへ流出する、日本の野球がますます面白くなくなる。日本ハムも監督まで逃げれば来年難しいでしょうしねぇ。花火は上がっても刹那のこと、次の手をよう打たないから人が逃げます。見ている人の気も逃げます。大相撲しかり、プロ野球しかり、Jリーグしかり、バレーボールしかり。トップの怠慢でしかありません。それは新庄がしっかり教えてくれました。
 私事でつまらんことですが、最近思うことがあります。子どもが三人とも大学へ出ていって、今は女房と二人の暮らしです。うむ、私は如何に今まで勝手気ままに生きてきたかという事に気づいて、つまりその間じゅう女房は子どもがいたとは言え私の勝手に付き合って来た(付き合わざるを得なかった)わけで、子どもが出ていくのと時期を同じくして女房が忙しく外出するようになったことで私は職業柄ずっと家にいるというコントラストも手伝って、ああ、世に言うすれ違いというのは、思いの向きの違いというのはこういうことなのかという、女房はすでに十年ももっと前に感じ気づいていたであろうことにやっと気づいたという情けなさです。いえ、若い頃の私が悪かったと思っているのでもないのです、それなりに仕事をしてきたということですから。気が外に向いていた、仕事に向いていた、女房や子どもはそばにいるもんだという前提で私は私で女房子どものために働いているという気持ちが強くそこで心の均衡がとれていた、つまり生活のこと子どものことを一切合切女房に任せて顧みないことに何の疑問も不安も持たなかったのです。でもそこであるいは子供の世話が中心の暮らしの中で、何時帰るかも知れない亭主のこと、生活上に何の手助けもしない亭主に対して女房にはそれなりに不満やら湧いて当然でしょうし、すれ違い感やら疎外感やらを感じていただろうなと、この期に及んでやっと気づくわけです。で、自分がそれを感じるようになると、この不全感というか居心地の悪さ、うら淋しい感じを、あるいは女房に長く思わせてきたのだろうと気づくのです。なんと勝手なことでありましょうか。男というのは斯くも鈍感なのでありましょうか。そしてああ、人生というのはうまくできているのだとも思うのです。あの時女房にさせたであろう思いを今度は私が感じているのですから。
 私は昔から男と女では女の方が、力の強さと体格以外の全ての面で男より優れていると思っているのですが、こういうことを感じるにつけ、その意をますます強くするのです。若いときもそうなんですが、歳をとるとより一層男は女なしでは生きるに不自由します(もちろん生活していく上での話です、俺は女に不自由したことはないという不自由ではありません)。それはひとえに女のバックアップがあってのことなんです。そうであるのに、悲しいかな男は気づかない、私のように。で、自分の定年時期が来て、さぁ今度は女房と楽しんでなんて間抜けなことを言っても、すでに女は次のモードに入っているわけです。時すでに遅し。熟年離婚、むべなるかな・・これは世に喧しい男女共同参画などの意識上の問題ではなく、男と女の基本的相違に基づくこと、もっと言えば社会的生き物としての女の優越性の証明なのです。
 すみません、こんなに男の女のという一般論にすり替えることもないのでした。単に私の間抜けさの話でした。でも諸兄、思い当たる節がおありでございましょう?女房あればこそのあなたでございましょう?気づくと結構深い傷です、そう思います。ううむ。
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2 コメント

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嬉しいですね (mu)
2006-11-12 19:44:05
嬉しいですね。女房のことをそのように感じておられる事。女性にとって子供の世話から開放された時は出産にもまさる達成感でいっぱいになります。最後の子供が大学を終えた時なんともいえない充実感に満たされました。現実には叉新たな束縛はありますが本当に長い子育てからの開放感は女冥利に尽きるの一言でした。自分の時間を満喫されている奥様を温かく見守ってあげてください。わが夫も私のプライベ-トの
時間の使い方には何も言いません。ありがたいなと感謝しております。結婚生活28年ここに来て男と女対等な大人としての夫婦生活の始まりです。
なんだか、微笑まし (ゾーミッグ)
2006-11-12 21:08:36
そんなことをお考えになるとは、非常に意外でした!不謹慎ですが、ニヤニヤしながら読んでしまいました。
思いますに、奥様も長州女であるならば、貴兄の気持ちも充分に汲んでいらっしゃることだと思います。私も長州女ですが、他県の人に、そのあたりを指摘されて驚いたことがあります。夫が家庭に充分な稼ぎを入れてくれるなら、外での付き合いや何やかやにはある程度目をつぶる、という姿勢が、長州人にはあるというのです。夫婦間の暗黙の了解ですね。私はよその県の人はそうではないと聞いて、とてもびっくりしたことがあります。
奥様がお忙しくしておられても、決して旦那様をないがしろにしているわけではないのです。春の陽だまりのようなご夫婦生活はまだまだずっと先の話です。
しかし、今、そのような気持ちになられたこと、奥様のためにも大変嬉しく思います。うふふ。

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