オミクロン株が日本に入ってきていないはずもないことです。譬えが悪いのでしょうが、台所でゴキブリ一匹見つけた時と同じことです。ではなぜこんなに新規感染者が少ないままなのか。いつ再蔓延するかわからないということではありましょうが、現況です。週刊新潮の今週号に藻谷浩介氏が専門家たちの評価のおかしさを非難する文書を寄せています。藻谷さんと言えばデータを重視して数字の客観的な比較で評論する人です、観念的なことを言わぬ人という印象を私は持っています。彼は5波の大流行は夏休みの移動(帰省など)によるもの、五輪後の急速な感染者減少はその後の行動制限によるものだという説を否定して、また五輪期間中の感染者増加も外国と比べれば程度は小さかったし何より死亡者数が少なかった、これは高齢者へのワクチン接種が進んでいた効果だろうと言います。そして五輪による人流の増加が感染増大の原因だとする説も否定してます。五輪による人流の増加などは毎日の通勤数に比べればほんのわずかだと。ここには私は頷けませんが、五輪の際中の感染者増、終わった途端の急減という現象を説明するには(藻谷さんがしているように海外のデータと比べるには)環境因、日本の特殊性を第一に考えねばならぬでしょう。ワクチン接種の拡がり、日本人のマスク着用などの行動規制の遵守ぶりとかは藻谷さんも認めているようですが、あの一気の全国への感染拡大は人が運ぶことしか理由がないでしょうに。人流を否定できるはずもないと思います。現に日本全国から五輪を見に行ってるんでしょう?無観客という体裁でしたが上京を止めたわけでも何でもないのですから。競技場の近くに見物に来てた人は多かったでしょう。でも、これでは急減を説明できません。何故か。10月から緊急宣言もマンボウも解除して、それでも鎮静化は進んでいく。学者の言うようにウイルスの弱体化変異なのかもしれないですが、こういう現象が同時期にしかも全国一斉に起こることなのかどうかの訝りは残ります。となるとやはりワクチン接種の効能ですか。ウイルスは伝播されているけれども発症しない(発熱しない)。から検査の機会自体が減る、新規感染者数も減っていく、公表される数字の上では。オミクロン株の蔓延が今のところ見られないのもこの理由が一番考えやすいんじゃないですか。もう十分に各地に拡がっているはずですが、発症しない。弱毒性だからかワクチン効果なのかはわかりませんが、結果として感染はしていても発症しない。街歩いている人捕まえて鼻に綿棒突っ込んで調べてみたら保菌者(正しくは保ウイルス者)は見つかるはずです。でもこれはコロナに限ったことではないです、全ての風邪ウイルスについても言えることです、どんなウイルスや細菌を吸い込んでも呑み込んでもそれを免疫細胞が叩いてくれれば発症しないのですから。現時点でどのニュース番組に出てくるどの専門家も、冬を迎えてこのまま終息するとは思えないから今まで通りの用心(マスク着用、3密回避、多製の集まる室内換気等々)を厳重に行えと言うばかりです。言うておけば間違いないことですからね。科学的考察のようで実は経験論観念論精神論のにおい。どちらも入用ではあるのですが。
goo blog お知らせ
カテゴリー
- Weblog(6839)
カレンダー
バックナンバー
ブックマーク
- Mersey Box
- ビートルズをこよなく愛する人のためのサイトです
- goo
- 最初はgoo