柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

衒学

2018-12-18 08:24:44 | Weblog
秋篠宮が大嘗祭について言及しましたね、国費じゃなくて皇室費で賄えと。その時だけのために社をいくつも建てて、終わったら壊す、高額な支出。無駄をするな、改めて国費を使うなとそれはそれで分かり易い話でしたが、政教分離のニュアンスも含ませてましたね。マスコミや識者が過剰に(面白がって、ここを先途と、思わぬ発言を奇貨にして)反応しました。こういう発言こそが皇室に禁じられてる政治発言だろうとか、政教分離は左巻き勢力が靖国や宮廷行事を非難する時の錦の御旗ですから、次代の皇位継承第一位の言葉だから重々しく取り上げたわけでしたが。いえ、話はもっと簡単じゃないんですかね。大嘗祭は天皇一代に一度限りの祭祀です、これを国家行事にせずにどうしましょうぞ、です。日本文化文明の芯です。政教分離なんて世俗とは別次元でしょうに。ときっと日本中のトンガリは思ってましょうが、面白い文章読みました。今朝の中国新聞で専修大学教授のクレジット岡田憲治さんの論文です。秋篠宮の発言をこう書きます「近代国家の枠組みの中で、象徴として「同質的」な国民を生みだす触媒機能を果たすべき天皇(家)が、古来の聖なる宗教的な存在という「異質的」性格を今なお帯びていると自身で公言したと受け取れる」と。学者ですねぇ、まさに賢しらな文章です。矢沢永吉じゃないですが30秒で言える事を3分かけて話す態です。言うてる事は大したもんじゃないですけどね、目眩らまし。衒学趣味とも言いますが、いかがですか。
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