柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

両論

2014-03-31 08:19:57 | Weblog
成熟した民主主義国家に成長していると思っていた日本が国家主義的国家に逆戻りしていくさまをアメリカは嫌がっているのだ。昨朝のTBS朝番組でのコメンテイターの弁です。いつの時代も、自国民の保護という口実で大国は軍事介入してきたのだ。クリミア紛争を解説して、今をときめく池上彰さんが週刊誌のコラムで書きます。そのクリミアへの対応を評して日経はこうです、アメリカは弱腰外交しているのではない、ブッシュの失敗を踏まえて軍事不介入による国際協調を目指しているのだ、それは「賢い米国」の選択だと。辛口で鳴る高山正之は週刊新潮の連載で、アメリカも他人の土地を分捕るに自国民をワンサカ移り住ませてそこで暴れさせる、そして自国民の保護の名目で侵攻する、その手口でテキサスをメキシコから獲り、ハワイを獲り、パナマをコロンビアから剥ぎ取りパナマ運河を作ったという事実を並べ、よくぞロシアを非難できることだと呆れてます。物事事象には必ず少なくとも二面です、Aという意見があれば notA があります。歴史を振り返ればどんな場面も力任せです。力の強い方が勝ってきた歴史です。民主主義を盾に強国にのし上がったアメリカでしたが、いえ過去形じゃありません、強欲資本主義は未だに弱い所を探して襲いかかってますが、その民主主義が足枷になって、都合の悪い時の言い訳になっているうちはいいのですが、ロシアのようにうちはお宅とは違うなんて言われると困ってしまうわけでした。どっちも正しいのでしょう。どっちに与するかですから。
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