柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

安易

2014-02-15 08:19:34 | Weblog
先日メダル予想なんて大風呂敷広げました、高梨嬢がダメでこれで金はなくなったと言い切りました。早速外れました。誰もが知っていること理解していることではありましょうが、オリンピックとはいえ何も特別なものではなく、この大会にピークを持ってこれた者が勝つわけですね。そして、運。アウトドア競技であれば天候(風、雪、雨、気温等々)、インドアであってもその時々のフロア(氷の状態、使用器機の状態等々)の環境に大きく左右されるでしょう。それを越えての力量だ、運も実力のうちだ、などと勝った者へは賞讃が送られますが、自他共に認める実力者が勝てぬドラマは毎回毎回起こります。これが一発勝負の宿命です。だから賞讃の言葉よりも多く慰めの言葉が用意されています。プロフィールを、来し方を掬えるだけ掬って物語ります。ここまで含めて評価なのでしょうが、長い前振りでくどいことですみません、羽生君の金メダルにあの震災大津波を繋ぐ解説はいかがなものかと食傷します。仙台出身で、宮城県上げて応援していたのはいいのですが、鎮魂、復興、元気、勇気と繋ぐ安直(まるで葵の御紋です、頭が高~い!)にはうんざりです。彼の力で、彼の運の強さで手にした結果ですから。もちろん彼はそんなことは言いませんよ。でも、そうやって褒めてやるべきでしょう?よく辛抱したな。よく努力したな。被災地に向ける思いが強い精神力を生んだのだろうとしたり顔で誰かが解説してますが、こう言えば誰も反論できぬ(誰の反論も許さぬ)ことを知ったうえでの安易安直です。これが公ではありますが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする