柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

懐古

2013-02-03 08:21:03 | Weblog
ソニーがMDの生産を終了するというニュースを受けて、日経のコラムが懐古調にまとめてます。ウォークマン程に時代を席巻し象徴するものではなかったですね。CDがアナログのレコード盤を文字通り駆逐して、その勢いに乗ってより小さいデジタル媒体という売りだったのでしたが、いまひとつだったですね。私はMDを使ったことがありません。カセットから直にCD録音に移りました。ですからその便利さと言われてもわからないのです。若い時のようにいつもいつもウォークマンのあの小さなオレンジ色のヘッドフォンつけて音楽聴いてるわけじゃありません、需要自体がないのですから使う機会もない。新しモノ好きの対極の性格であるのも影響して、結局使いませんでした。MDがなくなっても不自由はないのですが、コラム子の言うような懐古趣味には十分に共鳴します。まずCDが出てきました。音が劣化しない、しかもアナログ(レコード盤)に比べて音質がうんとクリアだとの売りでした。デジタルとアナログの違いを教える記事が新聞や雑誌によく載ったことでしたね。曲飛ばしもワンタッチというのも便利でしたねぇ。カセットのように巻き戻さずともいいし、プレーヤーの針を置き替えなくてもいい、あの手間がなくなるのが実は一番の利点でしたか。しかもレコードにつきもののジリジリという雑音もない、何より小さい、かさばらない。一気に駆逐したことでした。よく行ったレコード屋の店頭があっという間にCDばかりになりました、よく覚えてます。新しモノ嫌いなので結構粘ったのでしたが、買って聴いてみると、おお、こりゃええわ、でした。ビートルズ全アルバム全曲の入ったCDボックスがやがて出て、飛びついたことでした、アナログ録音での明らかなミスの部分(マニアの間では常識的な箇所)が修正もされていてこれにも驚きましたが。もう25年も前の話です。でもアナログレコードファンは多いのですよ、まだまだプレーヤーは生産されてます。CDのシャリシャリした音はダメだ、アナログでこそ本当の音が聞こえるんだなんてね。思えば私が小学生低学年時分、ベンチャーズの時代、加山雄三やグループサウンズの時代には、うちにもありましたが小さな持ち運びできるプレーヤーが主流でしたね。LPはかけられなかったんでしょう、45回転のドーナツ盤ばかりでした。大きなスピーカーを揃えたステレオなんてのはまだまだぜいたく品です、床の間に鎮座まします高価な家具でした。セルロイドのソノシートが雑誌の付録によくついてたもんです。録音が容易になったのはカセットテープが出てからです。その前は大きなオープンリールの機器しかなかったんですからこれも画期的でした。ラジカセ、ウォークマンの時代へ。カセットテープにも色々種類があったもんですが、使いでがそんなに違うものではなかったでしたね。CDが十分に汎用されるようになってもその録音機器がなかなか出なくて、これも不思議なことでしたが、今やパソコンの標準ソフトです。そしてアップル革命。こちらについていけない古い世代になってしまいましたが、コラム子のように昔を懐かしむには十分の長い年月生きてきたというわけでした。
 日本ハム、大谷ばかりがTVに写ります。それはそれでしかたないことでしたが、大谷を映している画像に斉藤がいました。クビ一つ大きい大谷です、その前でこっち向いてノック待ってるのがハンカチ王子でした。でも、偶々写り込んだという風情でTVも触れません、大谷のことばかり紹介します。二軍のキャンプです。こんなことなんですね。カメラに慣れてる斉藤です、自分が写されてると思ってたでしょうね、なんとも悲しいこと。去年、一昨年は自分の周りにまとわりついてた報道陣が全くいなくなって。世の常ですがねぇ。マー君との比較も、もう誰もしませんよ。過去の栄光。文字通り。厳しい世界。
コメント
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