memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

沖合漁業の強化政策が必要    ベトナム

2011-06-25 09:21:27 | 水産・海洋
ベトナム沖合漁業界はさらなる資金、技術、漁業者の安全のための政策支援が必要であると元養殖関連当局者がインタビューに答えた(6月15日INFOVN)

かつて養殖担当省の次官であり現在水産物輸出戦略のためのコンサルテイング・グループの代表であるNguyen Thi Hong Minh氏は,沖合漁業が年間の水産物輸出の20%しか占めていないと表明。この業界は近隣諸国に比べ発展が遅れており、ベトナムは漁船、漁港、市場などの面で制約を受けている。

他の国の場合、漁船は鋼製あるいは強化プラスチックであり、長期航海が可能。しかるにベトナムの漁民の場合は木造船を使用し、時代遅れの技術に頼っている。沖合漁船の数そのものは増えているものの、産業界は時代遅れである。沖合操業には正しい管理と高度な技術が必要であるが、ベトナムの場合は主に漁民の経験と伝統に頼っている。しかし、政府による漁業強化が必要であり、目的を持った政策が求められる。

ベトナムは資金と技術面で海外の投資を求めるべきである。ロシアやスペインにはベトナムに投資の興味のある会社もある。しかし長期にわたる協力には相互の利益と保証全のために正しい政策が必要である。さらに沖合で働く漁民の身の安全のためのさらなる政策が必要である。政府は漁民支援のために専門家による協会を設立し、彼らの製品の付加価値向上のためにブランド名の付与や基準を策定する必要があると。


干ばつに見舞われた養殖業者    中国

2011-06-25 09:20:38 | 水産・海洋
揚子江の中・下流域の淡水養殖業者は進行する干ばつと格闘している。Qingpu郊外の養殖業者のZheng Hongbingは近くのXinyangクリークから4月25日、水を自分の池に引き入れた(6月7日Shanghai Daily)

しかしひと月後水位はおよそ40%、2~1.2メートル低下しているのを認めた。この、町では1873年以降最低の雨量となっている。通常はこの時期水量は十分であり、ひと月に20センチも下がることはないとZheng氏は言う。
もしこの干ばつが続けば、彼はクリークからふたたび水をポンプでくみ上げなければならない。つまりふたたびなり消毒と電気代が必要になると。「もっとたびたび水を入れ、魚の成長は遅れる」とZheng氏は訴える。

干ばつの影響はこの地方のJunzeでも見られ、そこはDianshan湖から10KMのところにある。「最近は池でドジョウを見つけることもまれだ」と老漁夫はいう。「ドジョウが獲り尽くされたのかそれとも干ばつの影響か」

ともあれ町の池は水で満たされているが、養殖業者は揚子江流域の干ばつを恐れている。「季節の天候が養殖には重要だ」と養殖業者で魚商人の Zhu Lingenはいう。「仮に池が満水でも、異常な天候で魚はうまく成長しない」とZhu氏はいう。 彼によれば今年は魚があまり餌を食べないという。何週間もの間、一日当たり餌を3袋しか食べないという。「今年の漁獲を心配している」という。

しかしながら、上海養殖業協会はあまり気にかけていない。その理由は必要となれば他の資源もあるからという。当局者のFun氏は市内の養殖物市場は55%が海産魚であり、上海に淡水魚はZhejiang, Jiangsu, Guangdong, Anhui、Hubei省から 来るという。