memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

日本のシロサケ(アキサケ)漁業は風評被害を受けるだろう

2011-06-23 07:18:46 | 東北地震津浪災害 3.11
日本の漁業関係者は世界市場へのシロサケの供給が減少することを恐れている。シロザケは北海道で生産されるが世界のサケ市場で一定の位置を占めている(6月9日ロシア漁業者新聞)

漁連によれば2011年サケの生産量は15万トンと推定している。業界の表者は地震とその余波としての放射能汚染に言及、日本のサケが世界市場に向かうには魚が放射能汚染されているという風評により制約を受けることを危惧している。北海道のサケ漁業については漁連の報告では、装備、漁船、加工設備などの被害はないという。しかし、日本政府は慎重に状況監視を続けている。定期的な水のサンプリングと魚や水産物についての研究機関による検査が行われている。放射能汚染のレベルは許容範囲以内にとどまると漁連は発表している。加えて津波による原発事故発生の時点では対象であるサケはベーリング海にいた。北海道の河に遡上するのは海で4~5年すごしたのちである。サケ漁期となれば定期的な調査が行われる。

日本のホタテは減産

2011-06-23 07:17:54 | 水産・海洋
震災により今年の日本のホタテは減産の見込みで、世界は米国およびEU産を求めるであろう。(6月9日WFT)

今年の冷凍ホタテは震災の影響を受けた。日本産ホタテの最大の買い付け先である中国は日本産の減少を見越しても米国、ラテンアメリカ産の買い付けを行っている。北海道の漁連幹部のタカシ・サトウ氏は日本産ホタテの報告を行っている。この報告によれば今年の北海道の生産量は37.9万トンで前年の41.1万トンに比べ3万トン少ない。この3万トンの減少はオホーツク由来のもの。

日本産ホタテは原発事故以来海外市場に供給されていない、最大の買い付けを行っている中国は米国および南米諸国からの買い付けに乗り出し、減少分を補おうとしている。オホーツク海での減産は前年に続いてのもので、ホタテのサイズも小型化している。東北での生産量は500トンと予測されるが主漁場である青森県の陸奥湾の状況は不明である。日本のホタテ供給(活ホタテ?)は昨年2.03万トン、そのうち1.73万トンが国内消費で、3千トンが輸出されている。