memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

抵抗: ガザで初めての、そしてたった一人の、女性漁師

2011-06-28 09:17:11 | 水産・海洋
彼女の瞳は未開拓の海のように深く、その動きは水中に飛び込む水鳥のように優雅だ(この記事はブログVittorio Arrigoni’s blog Guerrilla Radio を原典とするものである。6月23日SalemNews)

水にはいるときは身に着けていなければならない決まりの重たい衣類やベールさえも身に着けていないようにさえ見える。彼女の名前はMadeleine Kulab,16歳であり、ガザの歴史上初めてのそしてたった一人の女性漁師である。父親は10年前に麻痺にかかり漁具をたたむことを余儀なくされたがいまその娘が父親に代わった。「私たちは漁師の家族だ。漁への情熱のある者へと何代も引き継がれた。漁業は我々が1948年に退去を迫られるまで、生計を支えてきた。その場所は今はAshkelonという」と父親はいう。あの漁民は貧困にあえいでいる

今日生計を何とか支えている。イスラエルが包囲し、航海範囲を規定したため(沿岸から3浬以上は出ることができない)漁民は貧困にあえいでいる。最近の赤十字の報告ではおよそ4千人の漁民の9割が貧困状態にありその状態はなを悪化しているという。 国連によるKurab家への支援はこの3年間十分ではなかった、Madeleine は朝6時に起きる。学校の始まる一時間前、彼女はオールを漕ぎ沖に向かい網を入れる場所に行く。この儀式は学校が終わった後の午後も繰り返される。彼女はナップザックに教科書のみではなく着替えも詰めているので、ぬれることを厭わない。

ここでは人々は伝統を脱ぎ捨て生存のために新しい職を創造しなければならない。それはこの地区と彼女Madeleineにとってのパラダイムである。露天の監獄といわれるガザにおいて彼女の新らしい仕事はGazawiの女性から尊敬を得ている。日々の漁獲は3Chilosの重量に満たない。ほとんどはイワシやカニであり、利益は彼女の体験するリスクには及ばない。以前のイスラエルによる漁民の殺害は2010年9月24日マシンガンによるものであった。そことまったく同じ場所にmadeleineは出かけるのだ。

自分が彼女に会いに浜辺に出かけたさいそこにはアラブTVのチームが漁に出ようとして準備している彼女の様子を撮影していた。しかし彼女は全くそのことを気にせずいつもの彼女と変わりなく、彼女の夢はほかの十代の少女と変わらなかった。「自分はけっして海から離れない。これは自分のあたりまえの要素だから。でも自分はファッションデザイナーになりたい」と彼女はいう。誰が知ろう、小さく、価値のない甲殻類を網から外す同じ手が素晴らしい布地に刺繍を施し、記憶を包み込み人生と包囲された海のことを語るかもしれない。