memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

シーシェパード対チュニジアのまき網船

2011-06-26 11:48:45 | 海事
シーシェパードの2011年ブルーレンジ作戦はMelitaバンクで操業する地二次あの漁業者に切歯扼腕している。位置はリビアの沿岸から70浬沖合でNATOの飛行禁止区域の20浬中に入ったところ(6月16日WFAN)

6月11日シーシェパードの船Shepherd vessels Steve Irwin とBrigitte Bardot の2隻はチュニジア船籍のマグロ巻き網漁船の操業監視のために接近した。シーシェパードは違法操業の摘発行動を行っている。「我々がここに来たのは合法的な操業に抗議するためではなく、違法操業の監視のためのものである。よって合法であれば我々の出現をし気にする必要はない」とポール・ワトソンはいう。
同団体は7隻の漁船と2基のイケスが疑わしいという。漁業者の態度は明らかに敵対的で、ICCATの監視員が乗船しているかどうかについての答えを拒否した。またイケスの検査も拒否したという。

漁船のうちの一隻はフランス海軍に対し無線でシーシェパードが攻撃を仕掛け網漁具を切断したと連絡。これについてシーシェパードは全く事実ではないと。チュニジア漁船のTapusはSteve Irwinに接舷し、シーシェパードの乗員に対して石や手sつの鎖を投げつけてきたという。これに対しシーシェパード側は腐ったバターの瓶を投げて対抗、ビンは漁船の上でつぶれた。また、シーシェパードのゴムボートDeltaはイケスを確かめようとしたが、小型ボート2隻が金属片を投げてきた。その後短時間でフランス空軍のジェット機が何度も飛来、現場状況を記録した。

その後、7隻のまき網船はほかのまき網船に合流したが、すべての漁船はチュニジアの国旗を掲げフランス海軍の保護をアッピールした。規則によればICCATの監視員の乗船が求められるが、合法的操業であるかどうか確認のための監視員との交信はできなかった。その一日後、シーシェパードのBrigitte Bardot号はチュニジア人の負傷した乗組員Lotfiを受け入れた。彼は左腕を負傷、多量の出血をしていたため、シーシェパードの医者のMegan Jolleyが止血を行い早急に病院に運ぶ必要があると助言した。


内臓処理はあとからで大丈夫    NOFIMA

2011-06-26 00:00:49 | 
Nofimaノルウエー食品漁業農業研究所は血ぬきし、冷却し正しく保存された魚は少なくとも24時間以内に内臓抜きをすれば品質が保たれると発表(6月8日WFAN)

Nofima は漁獲と内臓抜きの時間と内臓を抜いていない魚の適正な保存について研究した。科学者らはマダラ、ハドック、セイスなど漁獲され船に揚げられたあとの魚が加工場に引き渡されるまでについて様々な方法を確かめた。「内臓を抜いていない魚について最適の方法は、船に揚がったら素早く血を抜くこと、そのあとは冷却した場所で保存することだ」と先任研究員のLeif Akse氏が語った。
血を抜いてスラリーやRSWなどの冷却容器に入れた魚の身はその身色を失う。科学者らのお勧めは正しく血をぬいた魚はすみやかに冷却されることが肝要であると。船上であれ陸上であれ冷却された魚はどのくらい内臓を抜かずに保存できるか。魚は通常スラリー氷、CSWあるいはRSWで保冷される。

「温度がマイナス1.25℃のスラリー氷で冷却されたマダラの場合、内臓を抜いていない状態で品質を落とさずに24時間は保存できる。やや高い温度の0℃の場合はこれが20時間となる」とAkse氏はいう。ハドックの場合はマダラよりも保存に向いておらず、変色や匂いの発生がみられる。とはいえ正しい冷却法を用いていれば品質の低下無く24時間は可能という。
またセイスの場合について漁法により小さな傷がみられることがあるが、おおむねマダラやハドックと保存可能時間は同じであると。しかし、内臓を抜いていない魚の場合、胃の内容物がないこと。網で獲られたセイスは胃の内容物が多いと24時間で腹側が割れることがある。

密漁の横行する場所    ブルネイ

2011-06-26 00:00:15 | 水産・海洋
ブルネイ領海は貴重な水産物の宝庫である、過去10年間を通じて密漁が増加していることが明らかになった。2001年から2010年の間でトロールおよび延縄漁船を含む601隻の違法操業船が記録されている。(6月9日Brudirect)

記録の最高は2010年の延縄漁船80隻、最低は2001年と2008年の9隻であった。この間の総隻数は249隻であった。一方トロール漁船は2002年に114隻で、2001年と2009年に12隻を数えた。2001年から2010年の総数は352隻であった。

違法操業は禁止区域での操業、無許可操業、原油採掘位置から500メートル以内での操業、化学物質のシアナイドの使用や爆発物によるもの、漁船による燃料の強奪、などがある。4漁区のうち1区と2区での密漁が頻繁であることが認められている。岸辺から3浬沖に広がる第1区では船外機ボートによる密漁であり、第2区は3浬から20浬の沖合に広がる。パートタイム漁業者、会社法に登録された漁業者、トロール、まき網、延縄漁船の60総トン以下で出力350馬力以下のものなどがある。

ブルネイの海洋資源の将来の維持のために、漁業局は2008年1月にモラトリアムや一時的禁漁を第1海区に導入した。小型漁船による漁業会社で第1区で操業するものは第2区への移行を決めた。フルタイムないしはパートタイム許可による漁業者は2008年以内に登録すれば第1区で操業可能とした。

モラトリアムの目的はこの海区での漁業活動の減少により海洋生物の復活を図り、長期にわたる利益を得ようするもので資源に対する圧力を22%減殺しようというもの。2001年、漁業局はトロールについて第2および第3区(沖合20浬~45浬)における新規の操業許可発行を停止するモラトリアムを導入している。これは1999年と20000年の底魚漁業の調査結果によるものである。