memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

伝統漁船による競争は残っている     インドRAMANATHAPURAM

2011-06-21 10:31:14 | 我愛船艇
漁法の変化と近代化により失われつつあるが、昔の船による漁民の競争がいまだ残っている。(6月3日HINDU)

Thondi近くのMaha Sakthi Puram のArulmigu Kadalsool Mariamman 寺院の祭りに彩りを添える火曜日行われた。カタマラン船型の船団は安価かつ古式のものである。13隻の船が参加、漁民およびその家族、友人、親類らが参加した。カタマラン(双胴船)は20KMを帆走、マークを回った後に出発点に戻るというもの。

三角形の帆が取り付けられ風向きによって調整する。燃料は無用であり乗り手の技量だけが必要とされる。乗り手は風に向かいまたは風に乗る技量を求められる。風向きによって進路を調整する必要がある。それができなければ競争のラインから外れ長い航程を走らねばならない。「多くの漁民が近代化した漁船に乗り換えた、でも我々はこのカタマランに執着し伝統を維持したい。これを維持するために、帆走レースを年に一度開催。これが祭りに彩りを添えている」と競技の開催者の一人 R. Rajanはいう。

この競技には多くの見物人が集まる。協議の所要時間はおよそ3時間。P. Senthil は最良の乗り手に選ばれ賞金として5,000ルピアを手にした。


海面上昇で多くの人が土地を失う  ベトナム

2011-06-21 00:00:06 | 亜細亜海道
何世紀にもわたって110万人の人々が居住するカントー市は海抜わずか0.8mであり、穀物の生育は洪水に依存している。しかしながら専門家らは気候変動によりデルタ地帯の海面が上昇し数百万尾人が土地を失いその穀物も破壊するであろうと警告した。(5月20日IRIN)

カントーCan Thoはメコンデルタの中にある。南ベトナムの穀倉地帯であり1800万人が居住する。ベトナムの半分以上の米はこのデルタ地帯で生産され、魚類やエビについても6割を産出する。 海面が1メートル上昇することでメコンデルタの700万人以上は土地を失い、2メートルであればその倍の数の被害になるとコロンビア大学国際地球科学センター、国連難民事務所UNHCRやその他のグループが指摘している。

デルタにはメコン河の9つの支流がありチベット高原に源を発し5,000KMをたどる。「海面上昇について部分的には疑問がある」とコロンビア大学センターの先任研究員 Alex de Sherbinin氏はいう。1メートルの海面上昇は今世紀中に起こることは間違いない」と同氏はIRINに語った。しかし2メートルの可能性は薄いと。世界の主要なデルタ地帯の研究と検証では現在の気候変動のパターンと氷河の溶解の推移、土地を失う住民のインタビューなども行われている。

政府間気候変動パネルIPCCの第4回評価によれば熱帯地方の、ベトナムのデルタの数百万の人々、バングラデシュ、エジプトなどが今世紀末までに海面上昇の直接的影響を受けることが間違いないと考えられている。

しかしながら、ベトナムは常に疎ましい気候の変化に対して脆弱であり“これいより被害を悪化される”とUNDPベトナムの気候変動セイサクアドバイザーのKoos Neefjes
氏はいう。最近のベトナム気候変動は自然の変化のレベルを超えていると国連環境プログラムの2009年報告は主張している。過去50年間で気温は摂氏0.05~0.2℃上昇、海面は10年間で2~4センチ上昇していると報告書は警告している。過去13年間にこの国は深刻な洪水を体験している。しかしこれらは森林伐採や台風を含めた複合的な原因によるものである。

2000 および2001年には,近年で最悪の急流により500人以上が 死亡、その多くは子供であった。主要な道路が長期にわたり冠水し、穀物生産の場が失われた。 「気候変動によるさらなる脅威の対策をなすべき時期である」とNeefjes氏はIRINに語った。「開発段階のギャップをより早急に解決しこの国の多くの部分を安全にすべきである」

政府は政策として“洪水とともに生きる”と提唱している。これは洪水による良い影響を最大化し、悪い部分を極小化するというもの。問題の解決にはあまりにも資金がかかるためである。「洪水への適応政策はそれをなくすことよりもベターだ」とカントー大学気候変動研究所の研究者Vo Thanh Danh氏はいう。,「我々がうまく適応できれば洪水は損失よりも利益を運んでくれる」という。1998年以降、当局は20万所帯、人口にしておよそ100万人の洪水影響の少ない場所への移住を試みた。

また計画では行動の変化をも呼びかけ、住民に対して農業から養殖への転換を促している。また当局は子供たちに浮子につかまって及ぶことも教えている。また穀物を乾燥状態に保つための天井のある区画や、真水の貯蔵も行っている。メコンデルタの住民は水位の変化と塩分の変化によって対応したコメの種類も用意している。さらなる対策が必要とNeefjes氏はいう。

堤防の補強や排水の改善がなければ、1メートルの海面上昇により、ベトナム全土の面積の5.3%が浸水すると2010年の政府報告は伝えている。

全体として、海面上昇によりメコンデルタの8割が沼地となり、北部の紅河デルタ流域では9%がそうなるという。710万人が居住するホーチミン市を含む、北部中央沿岸と南部では4%が影響を受けるという。