先日ワインを開けた時に、コルクにびっしりと 酒石 (しゅせき)が付いていました
酒石 とは、ワインに含まれる酒石酸とカリウムが結合してできた沈殿物(主体は酒石酸カリウム)が結晶化したもの。
アルコールに溶けにくいため、瓶の底に沈殿したり、コルクの内側にくっついたりします。
1970年代のフランスで、この酒石が出ているワインにクレームがついたことから、瓶詰め前に酒石酸を取り除かれるようになりました。
白でも赤でも、古いワインだとけっこう見ますよね。
結晶化でワインに含まれる酒石酸が減るため、酸味が少々やわらぐといわれます。
このコルクは10年近くたったフランスのピノ・ノワールのもので、それほど古いワインではありません。
コルクを引き抜いた時に立派な酒石が付いていたので、思わずカメラに収めてしまいました(笑)
酒石酸からロシェル塩が採れ、このロシェル塩が電波探知機に利用できたことから、第二次大戦中はワインやブドウは軍需物資となっていた、という歴史がありました。
そのため、他の果樹園が芋畑に変わっていく中、ブドウ畑は残され、戦後の復興も早かったのです。
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