ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

手頃で多彩 クオリティも高いオーストラリアのオススメ白ワイン

2019-09-14 21:20:57 | ワイン&酒
日本のワイン売り場を見ると、白ワインといえばChardonnayーシャルドネばかり。
名前の響きがいいのと、高貴なイメージが人気なんでしょうけれど、プライベートで飲む場合には、まず選ばないブドウ品種です。

私が選ぶのは、その土地ならではのブドウ品種や、生産者の意気込みとか、遊びなどが感じられるワインです。

例えば、こちら。
先日のkpオーチャードさんの試飲会で見つけたものです。
見るからにワクワクしませんか?



リキッド・ロックンロール White Noise 2018 (豪州 VIC, King Valley)

リースリングとゲヴュルツトラミネールのブレンドです。
天然酵母で発酵させ、シュルリーで約3カ月。
残糖12g/Lと少し甘めの味わいがやさしく、ほっこりします。

リキッド・ロックンロールというワイナリー名と、ホワイトノイズというワイン名から、また派手なエチケットからは、にぎやかなイメージが想像できますが、飲んでみると、あらステキ…です(笑)
参考上代 2800円



ロックフォード White Frontignac 2018 (豪州 SA, Barossa Valley)

昨日紹介したロックフォードで、こちらは、ミュスカ・ブランを使った白ワインです。
ミュスカは華やかなアロマが特徴ですが、このワインのアロマはとても上品に香ります。
ナチュラルな甘さがあり、ジューシーな酸とのバランスがよく、じわじわ~っと沁み込むように入ってきます。
あ~、落ち着く~
参考上代 2900円




左)エキスプレス・ワインメーカーズ Blanc 2018 (豪州 WA, Great Southern)
右)デリンクエンテ Screaming Betty 2019 (豪州 SA, River Land)

左のワインは、シュナン・ブラン、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、他という多品種をブレンドしています。
自然酵母で発酵させ、シュルリーで8カ月。ワインはもわもわと濁っています。
やさしい酸のある、なめらかで繊細なタッチの白ワインです。これもほっこり系。
参考上代 3500円

エチケットが楽しいデリンクエンテのスクリーミング・ベティは、イタリアでよく使われるヴェルメンティーノ100%
こちらも自然酵母で発酵。収穫が例年より早いそうで、よりフレッシュでイキイキとした仕上がりになっています。
とにかく、このシリーズは楽しいし、プライスも手頃で気に入っています。
参考上代 1900円



アン・アプローチ・トゥ・リラクゼーション Nichon 2017 (豪州 SA, Barossa Valley)

独特の雰囲気のエチケットが不思議な感じですが、樹齢60-65年の自根のセミヨンと、樹齢25年のソーヴィニヨン・のブレンドと、いたって正統派ブレンド。

飲んでみると、酸がしっかりありますが、とてもなめらか。味わいは辛口。
造り手のメッセージ性が強いワインで、こういうのも面白いです。限定品だそうです。
参考上代 5800円



最後は、進んでは飲まないシャルドネを(笑)


左)ホッフキルシュ Tarrington Chardonnay 2018 (豪州 VIC, Henty)
右)ラ・プティ・モール La petit Mort Chardonnay 2017 (豪州 QLD, Granit Belt)

暑い州だけれど標高が高いグラニット・ベルトのラ・プティ・モールのシャルドネは、冷涼気候を反映したミネラル豊かなシャルドネに仕上がっています。
参考上代 2800円

素晴らしいのは、ホッフキルシュターリントン・シャルドネ
すべて除梗し、自然酵母で発酵、MLFも実施。
雑味のないキレイでピュアなシャルドネで、本当によくできています。
品質では、ブルゴーニュの同価格帯のシャルドネでは太刀打ちできないと思います。
参考上代 5000円 (10月入荷)

※輸入元:kpオーチャード


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