ボルドーの134のシャトーが加盟する団体、「ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー」 のアジアツアーが今年も行われ、日本では大阪(11/29)と東京(11/30)で大試飲会が開催されました。
2011年のツアーでは2008年ヴィンテージが紹介されました。
まず、辛口白ワイン。
生産アペラシオンは Graves と Pesac-Leognan になります。
出ていたシャトーはほぼ試飲しましたが(1つだけ早々になくなっていました)、どこも軽い?果実味の凝縮感はライトで、よく捉えればデリケートでエレガント。少々シャバシャバしているのでは?と思ったシャトーもありました。
その中でイイナと思ったのは、Ch. de Fieuzal と Ch. Larrivet-Haut-Brion。
3年前にも取材した、ラリヴェ・オ・ブリオンのBruno Lemoine 氏に話を聞くと、
「2008年の白の出来は、やはりシャトーによって違い、ひとことでヴィンテージを表現することはできない。春に雹の被害があり、それが影響しているのは確か。ただ、そのせいで自然に房が少なくなり、当シャトーは本当に良い房だけを残すことにした。結果、収量は18hl/haとなり、それがワインの質につながったと思う」とのこと。
同シャトーの赤ワインの収量は34hl/haでしたから、白の厳しさがわかりますね。
ラリヴェ・オ・ブリオンの白2008年は、果実味のボリュームもほどよく、エキス分がきれいに抽出されてエレガントにまとまっており、非常にバランスがいいと思いました。
赤ワインを見ると、白ワイン同様、2008年は軽めなのでは?という印象を受けました。
果実味の凝縮感がライトで、今から飲みやすく、チャーミング、というものが多いように感じました。
サン・テミリオンのあるシャトーの方に話を聞くと、
「わたしは2008年はいいミレジムだと思う。2009年の方がエレガントで、2008年の方が骨格がしっかりして男性的。クラッシックないい年だと思うが」とのこと。
そのシャトーの赤ワインを飲んでみると、果実味はそれほど濃厚ではないけれど、酸と収れん味がしっかりして均整が取れ、育ちの良さを感じさせる味わいでした。
飲み比べると、2008年の赤はシャトーによって大きく違うのがよくわかります。
試飲会に連れ立って来ている人たちが会話する声がよく耳に入ってきますが、「いいね」と言っているのは、濃厚でなめらかなタイプ。つまり、店ですぐ使えそうなタイプの評価が高いようです。
ただ、2008年はやはりやや軽めでクラシカルな味わいのものが多いと思いましたので、長期熟成させるのではなく、早いうちから楽しめるワイン、食事にも合わせやすいワインとして活躍してくれるように思います。
これは赤ワインだけでなく、辛口白ワインにもいえると思います。
甘口白ワイン (Sauternes/Barsac) は、どれも濃密でなめらかで、うっとりするほど甘美 2008年のソーテルヌ&バルサックは非常にいい出来だと思います。
個人的なイチオシは、Ch. de Fargues。
エキス分が濃く、複雑味があり、甘い余韻がいつまでも長く続きます。
今回は過去最高の103シャトーが来日し、あれこれ試飲して口の中が麻痺するほどでしたが、最後に辿り着く甘口ワインは本当に甘露。自然のもたらす恵みに感謝せずにいられません
2011年のツアーでは2008年ヴィンテージが紹介されました。
まず、辛口白ワイン。
生産アペラシオンは Graves と Pesac-Leognan になります。
出ていたシャトーはほぼ試飲しましたが(1つだけ早々になくなっていました)、どこも軽い?果実味の凝縮感はライトで、よく捉えればデリケートでエレガント。少々シャバシャバしているのでは?と思ったシャトーもありました。
その中でイイナと思ったのは、Ch. de Fieuzal と Ch. Larrivet-Haut-Brion。
3年前にも取材した、ラリヴェ・オ・ブリオンのBruno Lemoine 氏に話を聞くと、
「2008年の白の出来は、やはりシャトーによって違い、ひとことでヴィンテージを表現することはできない。春に雹の被害があり、それが影響しているのは確か。ただ、そのせいで自然に房が少なくなり、当シャトーは本当に良い房だけを残すことにした。結果、収量は18hl/haとなり、それがワインの質につながったと思う」とのこと。
同シャトーの赤ワインの収量は34hl/haでしたから、白の厳しさがわかりますね。
ラリヴェ・オ・ブリオンの白2008年は、果実味のボリュームもほどよく、エキス分がきれいに抽出されてエレガントにまとまっており、非常にバランスがいいと思いました。
赤ワインを見ると、白ワイン同様、2008年は軽めなのでは?という印象を受けました。
果実味の凝縮感がライトで、今から飲みやすく、チャーミング、というものが多いように感じました。
サン・テミリオンのあるシャトーの方に話を聞くと、
「わたしは2008年はいいミレジムだと思う。2009年の方がエレガントで、2008年の方が骨格がしっかりして男性的。クラッシックないい年だと思うが」とのこと。
そのシャトーの赤ワインを飲んでみると、果実味はそれほど濃厚ではないけれど、酸と収れん味がしっかりして均整が取れ、育ちの良さを感じさせる味わいでした。
飲み比べると、2008年の赤はシャトーによって大きく違うのがよくわかります。
試飲会に連れ立って来ている人たちが会話する声がよく耳に入ってきますが、「いいね」と言っているのは、濃厚でなめらかなタイプ。つまり、店ですぐ使えそうなタイプの評価が高いようです。
ただ、2008年はやはりやや軽めでクラシカルな味わいのものが多いと思いましたので、長期熟成させるのではなく、早いうちから楽しめるワイン、食事にも合わせやすいワインとして活躍してくれるように思います。
これは赤ワインだけでなく、辛口白ワインにもいえると思います。
甘口白ワイン (Sauternes/Barsac) は、どれも濃密でなめらかで、うっとりするほど甘美 2008年のソーテルヌ&バルサックは非常にいい出来だと思います。
個人的なイチオシは、Ch. de Fargues。
エキス分が濃く、複雑味があり、甘い余韻がいつまでも長く続きます。
今回は過去最高の103シャトーが来日し、あれこれ試飲して口の中が麻痺するほどでしたが、最後に辿り着く甘口ワインは本当に甘露。自然のもたらす恵みに感謝せずにいられません
やはり、シャネルの意地というものがあるのではないでしょうか(笑)
2009年の350周年記念ボトル、ぜひたくさん買い占めてください(^^)
マルゴーとサン・テミリオンはいいものが多かったですね。
マルゴーなら、Dauzac、Du Tertre、Giscours、Marquis de Terme、Rauzan-Seglaあたりが、
サン・テミリオンなら、Clos Fourtet、Larcis Ducasse、Trottevieille、La Dominique、Canon-la-Gaffeliereあたりが良さげ?かと感じましたが、この先、どう変わっていくでしょうね。
その他のアペラシオンでは、著名シャトーでもガックリくる味わいのものも見られ、ちょっと残念。。。