ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

メルシャン「ボン・ルージュ」に6%のローアルコールワインが新登場

2021-07-16 18:24:44 | ワイン&酒

アルコール飲料の「低アルコール/微アルコール傾向」が進んでいます。

 

このところ、飲料大手各社が低&微アルコールの新商品を次々と発表しています。

今週だけでも2件の発表会がありました。

そのひとつが、「メルシャン」が新発売するローアルコールワインです。

 

日本のワイン市場を牽引する「メルシャン株式会社」は、同社のロングセラーブランド「ボン・ルージュ」初のローアルコールワイン「ボン・ルージュ 6%」を、2021年8月 31日(火)より全国で新発売します。

 

メルシャン ボン・ルージュ 6% 720ml

※オープン価格(参考価格620円税抜)

 

 

そもそも「ボン・ルージュ」とは?

「果実の『おいしさ』と『健やかさ』を最大限に引き出した本格デイリー赤ワイン」で、デイリーに本格的な味わいを楽しむことをコンセプトにつくられているブランドです。

 

本当においしい赤ワインは何か?を考えた時に、

「渋味がありながらも、まろやかで濃厚」な味わいを持つワインであり、

その味わいを実現できるポイントは「ポリフェノール含有量の多さ」と考えて開発された商品です。

 

よって、「ボン・ルージュ」のレスタンダードタイプのラベルには、

「天然ポリフェノール2.5倍」と書かれています。

 

 

「ボン・ルージュ」の誕生は1996年で、今年で25年。

スーパーのワイン売り場でもよく見かける名前ですので、飲んだことがある方も多いのでは?

 

25年ということで、「ボン・ルージュ」がリニューアル、それと同時に、

ローアルコールワイン「ボン・ルージュ 6%」が新発売されることになり、今週、発表会(リアル&オンライン)が行なわれました。

私はZOOMで参加しました。

 

発表会の登壇者は、左より

キリンホールディングス(株) R&D本部 飲料未来研究所 藤沢サイト 笹子志津代さん

メルシャン(株) マーケティング部 国産グループ 長尾綾子さん

 

 

 

さて、「ボン・ルージュ 6%」です。

従来品の「ボン・ルージュ」のアルコール度数は「10.5%」です。

そのアルコール度数よりグッと低い「6%」のローアルコールワインとして新発売されます。

 

なぜローアルコールワインを発売するのか?/なぜ6%なのか?

 

近年の消費者の「健康志向」と、

「酔いすぎない程度にアルコールを楽しみたい」、というローアルコール飲料に対する関心の高まりが商品開発背景にあります。

 

実際に、メルシャンが実施したお客様調査で、

「アルコール度数 4~6%で本格的な味わいのワインを楽しみたい」と考えている人が 30~40 代の女性を中心に多かったそうです。

 

そこで、ワインのライト~ミドルユーザーの30~40 代の女性をターゲットとし、ローアルコールワイン「ボン・ルージュ 6%」が誕生しました。

 

アルコールがライトになりましたが、「ボン・ルージュ」独自の「ポリフェノール抽出技術」と「コク付与技術」を活用することで、「飲みごたえのある、本格的で濃厚な味わい」のワインに仕上げることができたとのこと。

 

ローアルコールワインを造る場合、

一般的な製造方法だと、ワインの使用量を減らし、果汁などで味わいを調整をします。

よって、ジューシーで甘さのあるワインになりがちです。

 

が、「ボン・ルージュ 6%」は、「ボン・ルージュ」のポリフェノール抽出技術を利用した原料を使用し、ポリフェノール量1.5倍の高ポリフェノールワインに高ポリフェノール果汁を加え、コクを付与しています。

 

ブドウのポリフェノールにはアントシアニンタンニンがあり、ワインの渋みはタンニンが関係しています。

そこで、タンニンの渋味・苦みを穏やかに抽出し、アントシアニンとの絶妙なバランスを取ることで、6%の低アルコールなのに、濃厚で飲みごたえのある本格的な味わいのワインを造ることができました。

完成に至るまで、100回の試作を重ねたそうです。

 

 

8月31日の発売に先立ち、「ボン・ルージュ 6%」とリニューアル後の「ボン・ルージュ」を実際に飲み比べてみました。

 

左)ボン・ルージュ  右)ボン・ルージュ 6%

 

色はどちらも濃いですが、アルコール6%の方がやや薄めです。

どちらも果実味が濃厚で、タンニンは感じますが、とてもまろやか。

6%の方が口当たりがわずかにサラリとしている感じですが、目を閉じて飲み比べると、ほぼ差がないように思いました。

 

 

「ボン・ルージュ 6%」は、100mlあたりのポリフェノール量は225mgで、カロリーは60kcal、炭水化物5.5g。

「ボン・ルージュ」は、100mlあたりのポリフェノール量は340mgで、カロリーは82kcal、炭水化物4.8g。

 

ポリフェノール量とカロリーに数値の差がありますね。

 

あと、どちらも「甘さ」を感じました。

ワインのヘビーユーザーの方だと、おそらく甘いと感じると思うのですが、ワインのライト~ミドルユーザーの方には飲みやすいのではないでしょうか。

セラーから出し、開栓して(スクリューキャップです)グラスに注ぎましたが、私には甘めに感じたので、ボトルをアイスベルトで冷やしました。

すると、甘さが抑えられて飲みやすくなりました。

今の季節ですと、冷やして飲む方が口当たりがいいと思います。

 

ワイン単体で飲んでもいいですが、甘口ワインのニュアンスがあるので、スイーツと合わせる飲み方がしてみたいかな。

 

長尾さん、笹子さんのオススメのペアリングもスイーツが多かったです。

 

アーモンドチョコレート、チーズケーキ

ドライフルーツ、エクレア

 

ブリーチーズ(白カビ)

 

ボロネーゼソースのパスタ、ラザニア、タン、生春巻きなどもオススメだそうですよ。

 

 

おすすめの飲用シーンとしては、

 

やっとできた自分時間に Alc.6%だけど濃厚な赤ワインをゆっくりと

 

楽しいおしゃべり時間に 濃い果実感があるのに飲みやすい赤ワインを

 

プチご褒美タイムに 6%の濃い赤ワインでリフレッシュ!

 

「ボン・ルージュ 6%」のターゲットは30、40代女性としていますが、もちろん男性もOKですし、年齢層が違ってもOKです(笑)

 

 

参考までに「ボン・ルージュ」の現行品とリニューアル品も比べてみましょう。

 

ボン・ルージュ (アルコール10.5%)

左)現行品、 右)8月31日発売のリニューアル品

 

 

ポリフェノール量は同じ340mm/100mlですが、他の数値が少し変わっています。

現)カロリー81kcal、炭水化物5.2g

新)カロリー82kcal、炭水化物4.8g

 

よりまろやかさとコク感のある味わいにリニューアルしたそうです。

ラベルデザインも、新しい方がより本格的なワインに見えますね。

 

 

ボン・ルージュシリーズの他の2商品もリニューアルされます。

 

 

ボン・ルージュ プレミアム(左端)

希少な成分「レスベラトロール」の含有量はそのままに、ブドウ本来の芳醇な香りと、濃厚さを感じられる本格的な味わいにリニューアル。

 

ボン・ルージュ プラス カシス(右端)

果実のやさしい甘み、渋味とまろやかさのバランスが取れた味わいと「アントシアニン」がたっぷりと入ったワインにリニューアル。

 

 

ボン・ルージュにシリーズがあるとは知りませんでした。

「ボン・ルージュ 6%」も加わり、選択の幅が増えるのはいいですね。

 

特に、ローアルコールタイプは、ワインは飲みたいけれど軽く済ませたい時に嬉しいもの。

8月31日の発売まで、もう少しお待ちください

 


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