ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

Winner of 2023 Best Sommelier of World Contest in Parisー優勝はラトビア代表Raimonds

2023-02-13 21:53:33 | ワイン&酒

2月12日(日)に最終日を迎えた「第17回A.S.I. 世界最優秀ソムリエコンクール」は、日本時間の昨日から今日に日付が変わる頃に、決勝進出者ーファイナリストが選出されました。

 

日本代表の岩田渉さんはファイナルに進めないながらも5位、という内容とファイナリスト3名の情報はお届けしましたが、ファイナルの結果がまだでしたので、紹介します。

 

ファイナルはすでに結果が出ていますが、改めて。

 

 

優勝:Raimonds Tomsons (Latvia) -center、2位:Nina Jensen (Denmark) -left

3位:Reeze Choi(China-Hong Kong)-right

 

 

ラトビア代表 Raimondsは前回のベルギー大会2019では3位でしたが、今回は優勝を手にしました。

ベルギー大会は実際に取材しましたが、実技審査での彼のあせりが手に取るように伝わってきて、これは厳しいと感じました。

今回は、実技前半は余裕がない様子でしたが、途中から挽回し、リラックスしてきたようでした。

 

こんな笑顔を見せるのは珍しい!(笑)

 

ライモンは、A.S.I. Best Sommelier of Europe and Africa 2017, Austria優勝者(当時36歳)で、このウィーンでの大会も私は実際に取材していますが、あせる様子は見えませんでした。

2019の世界最優秀の時は、他2人のファイナリストは27歳のマルク(ドイツ)と26歳のニナ(デンマーク)。若手二人が相手なので、ライモンは気持ち的には優位に立っていたと思いますが、逆に欧州チャンピオンだから頑張らねば!という気負いが裏目に出たように見えました。

 

2019年のベルギー大会の優勝者 ドイツのマルク・アルメルト

この写真は先日の大会なので、前回から4年経ち、もう31歳になっているんですね。

 

 

 

2位 ニナは、前回に続いて2回目の2位。

とても素晴らしい成績です。

ニナはコミュニケーション能力がとても高く、周囲の好感度も高く、親しみやすいキャラクターに感じます。

ライブ観戦では、観客の支持を最も集めていました。

4年前に26歳だったニナも30歳。

次こそは、女性初の世界最優秀ソムリエになれそう?

 

 

 

3位 Reeze Choi は中国(香港)代表。

「第4回アジア・オセアニアソムリエコンクール」(2018年)で岩田さんが優勝した時に、リーズは2位に入賞しています。

2019年のベルギー大会にも参加していて、大会中のランチ会場でアジア3位の選手と一緒にいました。二人に声をかけ、アジア大会の話をしたことを覚えています。

アジアの選手はシャイな人が多いですが、リーズはとても押しが強く、積極的。

今回のパリ大会でも、その積極性が生きていたように思います。

世界3位は拍手喝采です。

 

 

そういえば、セミファイナリスト17名の集合写真を2月10日に載せましたが、改めてその写真を見ると、あらビックリ!

 

Semi-Finalists 17

 

今大会の上位3名が右下に集合しているという偶然!

 

3位リーズ、2位ニナ、優勝ライモンの3人が集合しています(笑)

 

アジアの人は遠慮して前の椅子にはなかなか座らない人が多いかと思いますが、より中央に座っているリーズの姿をセミファイナリストの中に見た時は、彼らしいと思いました(笑)

 

ファイナルの審査課題については、また後日紹介したいと思います。

 

 

歴代のチャンピオンの錚々たる顔ぶれ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする