ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

コスパよし!「フリッチ」のピノ・ノワール@オーストリア

2022-08-19 21:11:34 | ワイン&酒

昨日、8月18日ピノ・ノワールの日International Pinot Noir Day でした

すっかり気付かず、仕事用の試飲ワインを飲んでいましたが、せっかくなので、1日遅れではありますが、ピノ・ノワールの話題をお届けします。

 

ピノ・ノワールのワインといえば、フランスのブルゴーニュ地方を思い浮かべる人が多いと思いますが、昨今のブルゴーニュワインは価格高騰が顕著。

エントリーレベルのワインでさえいいお値段ですので、満足いく味わいのレベルのものを選ぼうとすると、懐的にかなり厳しくなります。

 

そこで、他の国、産地でいいものはないかしら? ーと探すわけです。

価格だけなら、安いものはいくつも見つかります。

 

先日出かけた試飲会で出合ったピノ・ノワールは、価格以上にすぐれた内容でした。

 

左)FRITSCH PINOT NOIR  EXLBERG 2018 (Austria, Wagram)

右)FRITSCH PINOT NOIR  P 2016 (Austria, Wagram)

 

オーストリア・ニーダーエスタライヒ州ヴァグラムの生産者「フリッチ」のピノ・ノワールで、左の「ピノ・ノワール エクセルベルグ 2018」が私のイチオシ。

しっかりとしたコク、うまみがあり、おいしい

2018年と、少し年数が経っているのもよく、熟成の入り口にあるこなれた味わいになっていています。

この味わいで、参考価格3,200円(税別)はアリ!

アルコール度数12.5%、栓はスクリューキャップ。

 

「エクセルベルグ 2018」でも私はじゅうぶん満足しましたが、その上のクラス(右)の「ピノ・ノワール P  2016」を飲むと、うわ!でした。

エクセルベルグより濃さがあり、なめらかで、さらにこなれた熟成感があり、これは文句なくうまい!

2016年と2年古いこともありますが、こちらのブドウの樹齢は平均35年、エクセルベルグの樹齢は平均約25年と、樹の年齢でも少し差があります。

どちらもLACONビオロジック認証を取得していますが、「P」はビオディナミ認証respekt-BIODYNも取得しています。

スペックの差はありますね。

 

発酵はどちらも天然酵母。

 

「ピノ・ノワール P 2016」の参考価格は7,500円(税抜)。

そこそこいいお値段ですが、飲んだ時の満足度が高いので、ここぞという時のワインとしてオススメです。

 

 

フリッチがビオディナミを始めたのは2006年からで、現在は環境基準について厳格さを追求する団体を他のワイナリーと設立するなど、環境への関心が高い生産者です。

こういった点からも、フリッチを選ぶ価値はあると思います。

 

※輸入元:飯田

 

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