拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

こんにゃくが呼ぶパパゲーナ

2023-01-06 10:08:39 | 日記

いっとき冷蔵庫の一段を占拠していた卵がいよいよ今日の一個をもってラスト。近所のスーパーが99円セールをやめたから補充がない。奢れるモノ久しからず、盛者必衰の理をあらわす(注:奢れるモノ=冷蔵庫の中の卵)。

ジャンボパックにいっぱいつまった豚肉細切れが底を突いた。近所のスーパーが値上げをしたから補充がない。奢れるモノ久しからず、盛者必衰の理をあらわす(注:奢れるモノ=冷蔵庫の中の豚肉)。

代わって冷蔵庫の中に居場所を見いだしつつあるのが鶏肉。ここにも値上げの波は来ているが豚肉よりは安い。おお!卵の代わりに鶏肉か!親が子の身代わりになったか!

親と言えば、あさイチに市村正親が出ていて、子供の弁当を作ってる話をしていた。実は、私が中学校の卒業文集に寄せた作文は母が作ってくれた弁当の話だった。おお!さすがに普段憎まれ口をきいていても、やはり親には感謝をしてて、その感謝の念を文にしたのかって?内心はその通りである。だが、表面上のテーマは「こんにゃく」だった。すなわち、私は当時こんにゃくが嫌い、だが、母は腸を掃除するとか言ってこんにゃくを弁当箱に詰め込んだ、私はそれをよけて食べた、それに対し、私の母は、味付けを変えるとか、切り刻んで分からなくするとかの小細工を用いる人間ではない、数で押し切る作戦に出て、以前と同様の風情のこんにゃくが3倍になって弁当箱を占拠していた……という話である。どう?感動的でしょ?これで私のこんにゃく嫌いが定着し、それは30年後にマンナンライフの蒟蒻畑を体験するまで続いた(30年という年月は、スターウォーズにおいて帝国が銀河を支配した年月と同様である。マンナンライフの蒟蒻畑は、銀河にとってのルーク・スカイウォーカーのように、私にとっての「新たな希望」であった)。

かように子供は親が念じた通りには育たない。元投手の江川卓氏は、ご幼少のみぎり、お父上に背負わされたまま崖下を覗かされ、それが原因で高所恐怖症になった。お父上は息子に根性を植え付けようとでも思ったのだろうか。逆効果であった。だが、そうやって高い所が苦手になった江川氏が飛行機内で青くなっていたのを優しく介抱したCA嬢が後の奥様になられたというのだから、因果関係的に言うならば、お父上の行為があったればこそ今の奥様とご結婚されたのである。であるならば、こんにゃくが私に未来のパートナーを連れてくるのかもしれない。だからと言って、スーパーのこんにゃく売り場で物欲しそうな顔をしてうろついていたら、不審な客として通報されそうである(第九のことを書こうと思ってたのに、こんにゃくの話で筆が進んでしまい、第九の出番がなくなった。第九の話はまた別の機会に)。