拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

優しい先生

2023-01-27 11:16:07 | 音楽

あさイチに亀井聖矢さんが出演し、ピアノを弾いていた。亀井さんの基準によると、怖い先生=生徒が背伸びをして難しい曲をやろうとすると「止めろ」という先生、優しい先生=「いいよ」という先生、ということらしい。で、亀井さんが子供の頃についた先生は後者で、「やりたいと思う気持ちが大事」と言ってやらせてくれた「とっても優しい先生」だったそうだ。良いことを聞いた。私には「怖い先生」はいないが、「やりたいと思う気持ちが大事」を自分自身への言い訳としよう(なんでもかんでもやりたがる質(たち)に対して、ときどき「止めろ」と言うのは私自身である)。その亀井さんの演奏を見てて、指を鍵盤に対して寝かせてるのが目についた。優しい音色だった。これが当世流らしい。で、思い出すのが、古い映像のデータ化の過程で見た半世紀以上前の映像。有名ピアニストが今日の亀井さんよりもっと若い10代の頃、振り袖を着てコンチェルトを弾いていて、そのときの指は常に鍵盤に対して直角で、指を鍵盤に叩きつけてるようだった。硬質の音色だった。これが当時の流儀である。

「データ化」と言えば、カセットテープのデータ化が完了。全380巻。当ブログに「大量のカセットテープを発掘した」と書いたのは去年の7月30日だから、半年かからずにやり終えたことになる。偉かったのは器械である。壊れずにもってくれてよかった。何度かテープが切れたことがあったが、分解してテープを取り出してセロテープで貼っつければちゃんと再生できた。アナログのいいところである。それに対し、MDのデータ化の進捗具合ようやく4分の1。単純計算で、あと2年弱かかる。器械がもってくれるかが心配だ。

それから、ブルーレイのダビングも始めた(これらの作業は、私にとっての「終活」の一部である)。実は、この2,3年、日曜深夜のクラシック番組を録りだめる一方でろくに見てなかった。それらをダビングに際してちらちら見ると、かなりのお宝がある。ジャルスキーとプティボンが共演したグルックの「オルフェオとエウリディーチェ」なんてのもあったし、ネトレプコがマクベス夫人を歌った「マクベス」もあった。へーえ。時代は変わるものだねー。可憐なヒロインを歌ってたネトレプコが、猛女の代名詞のようなマクベス夫人を歌うようになったか。しかも、あの難役をきっちりかっちり歌ってる。実力も兼ね備えてたんだねー。

あさイチに戻る。亀井さんが登場する前、メイン・ゲストは俳優の新納慎也さんだった。名字は「にいろ」と読むそうだ。「デニーロ」にかけて覚えると覚えやすいそうだ(たしかに)。「鎌倉殿の13人」で阿野全成を演じた方である。ドラマでは、宮澤エマさんが奥さんだった。宮澤エマさんこそは、今、私の一推し女優さんである(どこかでこのことを書きたかった。今書けて嬉しい)。この方は、宮澤元首相のお孫さん。宮澤元首相は英語が堪能で、当時のアメリカ大統領のジョージ・ブッシュ(パパ・ブッシュ)を「ジョージ♥」と言いながら両手を広げて迎えた様子を覚えている。「おじいさんが総理大臣」つながりなのはDAIGO。この方、本業は歌手?私にとっては競馬番組と料理番組のMCのイメージである。その料理番組は、なかなか評判がいいらしい。料理初心者のDAIGOがまじめに包丁と対峙する姿勢が好感を呼ぶようである。あさイチの「ごはんだよー」コーナーで博多華丸さんも包丁を握ってるが、こちらはもう5年もやってらっしゃるのでかなりの腕前である。