拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ヒラメ作戦/三本の矢

2023-01-22 12:07:13 | 日記

仮想敵を電気からガスに変え、対抗措置を検討。その1つ。調理に圧力鍋を使うこと。茹で時間を半分に短縮できる。だが、これは小手先の手にすぎない。ガスをもっとも使うのはお風呂だからそこをどうにかせねば。だが、入浴回数は減らせない。「ぬるいお風呂に浸かる」ことは大いなる健康手段である。だったら、ますますぬるくし(「ぬるいのが良い」って言ってるんだから)、お湯の量を減らしてバスタブの底に這いつくばろう。人呼んで「ヒラメ作戦」である(ヒラメは、多くの時間、海底で静止しているそうである)。

さて。山口県の前身は長州藩。その党首は「三本の矢」の毛利家。明治維新のおり、政治の実権を握っていたのは長州だが、それって今でも続いてる?と思うことがある。会津戦争の遺恨はどうだろう。会津出身の西田敏行は、せごどんを演じるとき、郷里の仲間に相談したら「薩摩なら(長州と違って直接は戦ってないので)いいんじゃない?」と言われて出演を決めたそうな。そんな山口県だが、最近、私の中でその株が上昇するトピックスがあった。1つは、住民が竹製の洗剤を開発したって話。飲めるのだそうだ。これは欲しい。もう一つは、女性の杜氏が増えているという話。ベルリン・フィルもウィーン・フィルも、半世紀前は男ばかりだったが最近は女性団員が目立つ。特に、ベルリン・フィルのホルン奏者のサラ・ウィリスは大人気である。逆に、以前は第九の中継ともなるとカメラが合唱団の中の特定のお姉さんばかり追っていたが、最近はお兄さんを追うこともある。進歩だとは思うが、どうせなら、特定のお姉さんやお兄さんは追うのをやめて、広くくまなく写してほしい。女にしろ男にしろカメラマンの趣味を押しつけられるのはゴメンである。

話はつながるもので、山口の女性杜氏の話題をテレビで見た直後くらいだったろうか、反省会で入った日本酒のお店で、店員さんに「ワインみたいなフルーティなお酒が飲みたい」とリクエストをして出してもらったのが山口のお酒。

おー、タイムリー!と喜んだワタクシである。この日は、ほかに、岡山、長野、秋田(米どころだけあって、お米の感じが一番したのがコレ)のお酒を飲んだ。味の比較ができて、楽しい夜であった。反省会という名目だが、反省は1つもしなかった。

「三本の矢」と言えば、黒澤明の「乱」の冒頭で、父が3人の息子達にこの教えを説く場面があるが、正直者の三男が三本の矢を折ってしまう。かねがね、1本なら折れるのなら、力持ちなら3本束ねても折れないことはないだろう、と思っていた。我が意を得たり、である。因みに、この作品は「リア王」を翻案したもので、原作の3人の娘が3人の息子たちに置き換えられ、上記の三男はコーデリアに相当し、最後に非業の死を遂げる点は共通なのだが、半世紀前にお子様用の「リア王物語」を読んだときは、なぜコーデリアが死んだのかワケが分からなかった。そうか、コーデリアはフランス王妃になっていて、これって英仏戦争の意味合いもあって、イギリス軍に捕まったコーデリアは敵国のお妃って立場だったんだなぁ。