拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

食っ反

2022-12-19 09:58:09 | 日記

アルゲリチもさぞや喜んでいることだろう(W杯アルゼンチン優勝)。私も、名字に「メッシ」が入っているからちょっと嬉しい。因みに、子供の頃、レコード屋さんでもらうクラシック・カタログのピアノのページは、黒髪のきれいなお姉さんの写真で飾られていて、それがアルゲリチ。だいぶ経ってから、ドイツ語学校の同じクラスにいたアルゼンチン女性がアルゲリチに似ていて、私にとってはアルゲリチがアルゼンチン女性の顔の代表である。ただし、アルゲリチが来日する飛行機の中で同行する指揮者の夫と大げんかをしてそのまま帰国してしまったという性格の激しさも同国の女性を代表しているかどうかは不明だが、今後、アルゼンチン女性との結婚話が浮上したとき、思い出してどきどきするかもしれない(おなじみの妄想)。

W杯の決勝のPK戦で思い出すのは、28年前のアメリカ大会のブラジルVSイタリア。イタリアのエースのロベルト・バッジョともう一人が外してブラジルが優勝したのだが、あの大会は灼熱の大会で、PK戦の時点で選手はボロボロ。バッジョも、そのためか、踏ん張りが効かず、大きく上にそらしてしまった。それからすると、食っ反(メッシ)は、落ち着いて決めてさすがである。因みに、そのもう一人の名前が思い出せない。「バ」で始まる名前で、最初「バジリオ」だったかと思ったが、バジリオは、「ボーマルシェ三部作」の登場人物。ロッシーニの「セビリャ」ではバスで、モーツァルトの「フィガロ」では軽薄そうなテナーになっている。歳をとると声が高くなるっていうのはよく聞く話である。

W杯のフランス代表と言えば、決勝での「ジダンの頭突き」も記憶に新しい……いや、16年経ってる話を「新しい」というのは私が古い人間である証明か。この決勝もPK戦で決着がついたんだった。

今回、フランス代表で「いいな」と思ったのは、準決勝で勝ったあと、控え室かなんかで選手が輪になって喜んでるところにマクロン大統領が祝福に現れたのだが、選手が誰も見向きもせず、大統領は、輪の外(蚊帳の外)で苦笑していたシーン。例え、大統領だろうと忖度しない姿勢は、これこそ民主国家である。これが日本で総理大臣が来たならどうだろう。総理を真ん中にして記念写真とか撮りそうである。そのマクロンさん、めげずに決勝戦も現地にいて応援していた。メルケルさんがドイツの総理大臣だったときもよく試合会場に来てて、ドイツが得点すると諸手を挙げて喜んでいた。ヨーロッパの人は本当にサッカー好きである。これと対照的なのが、サッカーの話からは逸れるが、北京オリンピックの開会式んときスタンドにいた当時の日本の総理大臣。日本選手団が入場するとき暑いなーって顔がテレビカメラに抜かれていた。

実は、「マクロン」って名前がすぐ出てこなかった。フランス大統領の名前は、えーと、えーと、「サルコジ」?いや、この人はちょっと前。「マルコス」!違う、それはフィリピンの大統領。でも「マ」がついた覚えがある。まー、まー、「マクロン」!って感じで思い出したのである。さすがに「ジスカールデスタン」ではないと思いましたよ(ジスカールデスタン=私が物心ついた当時のフランスの大統領)。シラクさんも随分前だが、ジスカールデスタンに比べればついこないだの人である。あと、「マクロン」に似た名前のお菓子があった。まー、まー……だめだ、降参、「マクロン お菓子」でググる。「マカロン」であった(ほとんど同じじゃん)。因みに、マクロン大統領の奥さんは、マクロンさんが生徒だったときの先生で、そのご実家はお菓子屋さん。マカロンを売っているそうである。