拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ロマネスコでシュクメルリを作って手のひらを返した件

2022-12-07 21:45:16 | グルメ

野菜が安くなってきた。100円を切らなきゃ買うもんか、と私が一方的に戦いを挑んでいる近所のスーパーに、ここに来て99円の値札が雨後の竹の子のように林立し始めた。ロマネスコもその一つ。

これ、最初見たときは、なにこれ化け物?と思った。だが食してみると、カリフラワーより歯ごたえがよく、ブロッコリーのようにざらざらしてなくて絶妙な食感。それが99円だったら「買い」である。

昨日のあさイチで、ジョージアの郷土料理のシュクメルリを作っていた。ジョージアと言えばワインの故郷。その郷土料理であれば挑戦しないわけにはいかない。最後にクミンを足していたが、まかせてちょうだい!クミンはウチにわんさとあるのだよ。と、いうことで、昨夜はこれ。あさイチではカリフラワーを使っていたが、それに代えてロマネスコ。さらに、あさイチではマッシュルームを使っていたが、もっとお安く手に入るブナシメジで代用。こうした代用品のせいだろうか、シュクメルリは「白い料理」のイメージなのだが、私の料理はいまいち白くない。

それよりも、失敗を予感させる最大の要因はミルク。低脂肪牛乳を使ったことだ。いかにも味が薄そうなのにそれを使った理由はお値段。成分無調整は10円値上がって159円だが、低脂肪牛乳は99円のまま。スーパーに戦いを挑んでいるドン・キホーテとしては当然の選択だが、お料理としては負けを予感。だが、美味しかったよ!ニンニクと牛乳って合うんだねー。ニンニクの臭い消しに牛乳、って話は聴いたことがあるが、そもそも味的にこの二つは絶妙のパートナーであった。低脂肪であることは妨げにならないどころか、逆に上品さを加味したようであった。まあ、これがホントにシュクメルリの味なのかどうかは不明だが、とりあえず、私が「シュクメルリ」だと言って「旨い」と言えば、そういうことになる(誰も反論の材料を持ってない)。因みに、テレビで見るタレントさんの食レポには決まったパターンがある。まず、一口口にしたら「うーん」と言い、次にちょろっと食感がどうだとか言った後で、「美味しい」と言う。すぐに「美味しい」と言わないところがポイントらしい。

ジョージアは、ジョージア政府が「こう呼んでね!」と言ってる国際名だが、いかにも英語っぽい(アメリカのジョージア州と同じ読み)。ジョージアの人はこうは呼ばないよなぁ、と思ったら、彼らは自国を「サカルトヴェロ」と呼んでるらしい。私達だって、国際的には「サムライ・ジャパン」とか言ってても、国内で「ジャパン」とか言わないし。でもヒロミ・ゴーなら言いそう?「ジャプァアーーーーン」とか。郷ひろみって、以前はファンじゃなかったけど、最近は、私より年上なのに、若作りしてがんばってる姿を見て立派だなー、と思うようになった。そんなこと言ったらもっと感心するのはキング・カズ。同じく、以前はファンじゃなかったけど、50過ぎてサッカーの現役なんてすごすぎ。手のひらを返して応援してます(最近は、日本国中で、サッカーがらみの「手のひら返し」が流行ってるらしい)。

私製のシュクメルリに戻る。ひときわ白い塊はカブ。私にとってカブは北条……じゃなくて(血なまぐさいっ)、豊穣のシンボルである。子供の頃読んだ童話の挿絵で描かれた畑のカブがなんとも旨そうだったからだ。それがなんの童話だったかは全く記憶がない。

 


喰ったうつぼが化けて出たら

2022-12-07 09:26:21 | グルメ

朝ドラのヒロインが学ぶ航空学校は、脱落した学生の分、残った学生の居住空間が増えた。わが家のベランダに残されたバジルも、以前は多くの仲間と分け合っていた水を今は独占しているが、今朝見たら葉っぱに黒いしみが出始めた。そろそろ潮時である。それにしても、ベランダにいると暑いくらい。この場所を捨てて、わざわざ「北の部屋」(書斎=音楽室)にこもって作業をするのはエネルギー的に非効率。冬の間はベランダを書斎にしようかしらん(そしたら、ノートパソコンがいるし、折りたたみ式デスクもいるし(買い物の言い訳を無理矢理作ってる感あり))。

その朝ドラ、前作があーだったのは脚本の共作のせい。その点、今作は……と思ったら、今作もまさかの共作。そのせいか、評判ががた落ちだそうな。共作でうまくいくはずはない。古今の名作で共作と言っていても大抵はウソである。例えば、ビートルズの楽曲のほとんどは、レノン&マッカートニー作となっているが、実は曲ごとにレノン(ジョン)作とマッカートニー(ポール)作に分かれている。曲想が全然違うから一聴して分かる。藤子不二雄だって同じ。藤本作品は「どらえもん」「パーマン」のようなほんわかタッチのものなのに対し、我孫子作品は「怪物くん」「笑うセールスマン」のようにおどろおどろしい。ふと、「パーマン」の主題歌を口ずさんでみた。「♪じそくは、きゅーじゅー○○ちキロだい」……○○の部分が「はち」(98km)なのか「いち」(91kim)なのかを失念した。いずれにせよ100キロ未満であり、飛行機(人力飛行機を除く)なら離陸できない速度である。

さて。先日「昼食が必要か?」って書いたが、もし昼食がなくっちゃうと、多くの飲食店や惣菜屋さんが困るほか、NHKの「サラメシ」とテレ東の「昼メシ旅」も影響を免れないだろう。ところで、この二つの番組は、どちらがより視聴者に浸透しているのだろうか。一度、「サラメシ」に出た人が「昼メシ旅」と勘違いしてたことがあって、へー!と思ったのだが、逆に、「昼メシ旅」でマイクを向けられて「いつも見てます」と答えた人の何割かは「サラメシ」と勘違いしているように思えた。平日毎日放送している点では「昼メシ旅」に、公共放送である点では「サラメシ」にアドバンテージがある。因みに、わが家では、土曜日の競馬中継があるし、ジャパネットの通販番組をたくさん放送してるからテレ東の視聴率が平均よりも相当高いはずだ。遡ってテレ東が「東京12チャンネル」と言ってた頃も、「金曜スペシャル」「プレイガール」等々お気に入りの番組が多かった。因みに、「プレイガール」に出ていた應蘭芳は「マグマ大使」のモル役である。最近テレビで観た秋田の道祖神が一瞬マグマ大使に見えたのは、藁の色(金色)と髪型(落ち武者風)のせいである。マグマ大使とモルの夫婦にはガムという子供がいるが、この子は二人に子供が欲しいとせがまれてアース様がこしらえたものであり、厳密には二人の子ではない。その意味では、妖怪人間ベム、ベラ、ベロの関係と同様である。

秋田と言えば、以前、正月に急に思い立って秋田新幹線に乗って男鹿半島に向かったことがあったが、なんの下調べもせず、宿もとらずに向かって男鹿半島の先端に行くバスに乗ったら、運転手さんが、「帰れなくなるから途中で引き返した方がいい」と言うので言うことを聞いて途中下車し、そこでイクラ丼を食べて帰りのバスを待ってたらさっきのバスが来て、それに乗って街にたどり着いた。次は、準備万端整えてリベンジしたいと思っている。それにしても、あさイチの各県の紹介コーナーは、旅慣れた人向けなのか、ご当地の「定番」をあまり紹介せず、変わったものばかり紹介する(この点、普通の舞台を見飽きた聴衆を満足させるため奇妙きてれつな演出をするヨーロッパのオペラの演出家と似ている)。私は、旅慣れてないので定番を知りたい。例えば、長野なら、ケーキのモンブランよりも諏訪湖のワカサギのことを知りたい。とか言いながら、高知県の回で、カツオに代わって紹介されたウツボには多いに興味が沸いた。と思っていたら、その直後に行った中華の薬膳料理のお店で料理になって出てきて驚いた。

結構、美味であった。「料理になって」と書いたが、料理でなければどうやって出てくるのだろうか。水がないから泳いでは出てこれないし、厨房から這って出てくるのも大変そう。化けて出てくることはあるやもしれぬ。その場合は、「お前だって小魚をたくさん喰ったんだから、化けて出られる道理はない」と橋田壽賀子のドラマの台詞のようなことを言って撃退してやろうと手ぐすねをひいている。