拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

「すみません、ボールとらしてくださーい」

2022-12-18 12:50:28 | 日記

一転、健康優良児となったワタクシであるが、秋口はたしかに不調だった。その原因を探ってみよう。大別して3説。病気説、夏バテ説、仮病説。病気説はさらに、体質説(秋口に調子を落とす体質であることにはお医者さんのお墨付きを得ている)、高血圧説、肝臓説(飲み過ぎ)、更年期説(男にも更年期があるのは今や常識)に分かれるが、一番大事な説を忘れている。それこそ真の原因である。告白しよう。それは恋の病説……もし、したり顔で「分かってたよ」なんて言う人がいたら、以後、その人の言うことは信用しない方がいい。真面目に自己診断をすれば、夏バテ説、体質説、そして案外肝臓説あたりが的を得ている気がする(おデート以外でたくさん飲まなくなったら体調がよくなった(この括弧書きは「おデートのときは楽しくたくさん飲むからね、というアピールである(誰に対して?)))。えーと、閉じ括弧の数は三つで良かったろうか。

そんなわけで、今朝も、雨上がりで陽が差してきたので、埼玉県との県境を流れる垳川沿いを歩く。遊歩道があり、ここらあたりでは珍しい舗装されてない道である(ペレーニ教授の「大地からエネルギーを吸収しろ」の「大地」はこういう道だろう)。

あれま、この川について説明をしてる碑があるぞ、気がつかなかった、読んでみよう……えーっ?垳川って、今では綾瀬川と中川の間をつないでいて、私は「運河」とか「ドブ川」とか言ってんだけど、大昔は、綾瀬川の本流だったのー?ってことは、綾瀬川は大昔は荒川の本流だったから、このドブ川が荒川の本流だったのー?砂漠の奥に一人で住むベンじいさんが、実は往年のジェダイ・マスターのオビワン・ケノービだったくらいの驚きである。なのに「ドブ川」とか言って失礼しました。もう言いません。

そのドブ川、もとい、元の綾瀬川様に注いでいる水路にサッカーボールだかバレーボールだかが落ちていた。

落ちたが最後、もう拾えなかったのだな。子供時代、野球をしてるとボールがしょちゅうよそのウチの庭に飛び込んでしまい、そのたびに、「すみません、ボールとらしてくださーい」と叫んでその庭に侵入していた。家人が「いいわよー」と言って入っていたから住居侵入罪にはならない。それを何度も繰り返すうちに、「いいわよー」が聞こえなくなった。それでも刑法で言うところの推定的承諾があったと解した子供達はボールをとらしてもらっていたが、ついに「いい加減にしなさい」と怒られた。そう言えば、漱石の「吾輩は猫である」にも同様のシーンがあった。

その後、スーパーに寄る。私はむやみに文句ばかり言う輩ではない。改善点は積極的に評価する人間である。だから、最近、スーパーで野菜が安いのも、素直にありがたいと思う。この日の収穫は下仁田ネギであった。

緑の部分が多いのがうれしい(その裏側に免疫に良い物質がある)。因みに、今日はゴーヤーを99円で売っていた。だが、いくら100円を切っていてもゴーヤーは季節違いだから買わなかった。

散歩の仕上げは百均。ここは、最近、有人レジと無人レジを併用していて、無人レジはいつも空いてるので、私はそっちを利用するのだが、今日は、無人レジ用の列に二人並んでいた。だが、おかしい。二台ある無人レジのうち一つは空いている。理由が分かった。二人のうちの一人は有人レジに行くために無人レジ用の列に並んでいたのと、もう一人は、おじさんだったのだが、奥様がレジで会計をしている間、用もないのに列に並んでいたのだ。これはレッドカードである。このおじさんは、社会的にどんなに偉い人だか知らないが、かりに最高裁判所の判事だったとしても、この一件で、地獄行きが決定である(因みに、漫画「なにわの金融道」に出てくる街金のお兄さんたちは、取立ての際、「大阪高裁の裁判官だって払えといいまっせ」みたいなことを言う。最高裁判所でなく、大阪高裁であるところに大阪人の意地を感じたワタクシであった)。