拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

手汗(オリエンスのコンサート)

2022-12-04 09:31:00 | 音楽

昨日は「声楽アンサンブル・オリエンス」のコンサートを聴きに行った。教会で、アカペラでルネサンスの宗教曲を歌う、これこそ私の合唱のルーツである。プログラムはすべてバードの曲で、前半がモテット、後半がミサ。このプログラム構成も、とっても馴染み深い。一口に古楽と言っても、ルネサンスとバロックは時代はつながっているが全然異なる。バードはルネサンス後期の人。ながーいフレーズがくねくねとうごめくのを聴いていて、ルネサンスだなー、と思った。これがシュッツ(バロック初期の人で、生まれたのはバードの約40年後)となると、例えばGeistliche-chormusik(宗教的合唱曲集)などはルネサンスのポリフォニーに回帰した作品と言われているが、フレーズはずっと短いし、より協奏的(戦ってる感じ)である。

前半が終わって拍手をしたら、手がべっとんべっとんで、合わせたら張り付いてしまいそうだった。私は音楽を集中して聴くと手汗をかくのだが、こんなにべとべとになったのはグルベローヴァを初めて聞いたとき以来である。よほど、気を入れて聴いてたんだなぁ。自分の原点の証しである。とにかくいい歌を聴かせていただいた。ありがとうございました。

私は、やはり、こういうのをやりたい。シュッツの会はその格好の場だった。再開しようか。いや、そもそもパート(特に男声(その中でも特にバス))が揃わなくて冬眠に入ったのであった。その問題が解決しないまま再開するわけにはいかない。だとすると、どこかに入れてもらうのが手っ取り早いか。お金を稼ぐ方の職探しをしてないのだから、せめて歌う方の職探しをしようかな(とか言いつつ、以前の婚活と同じで、ちっとも本気度が感じられない)。

前の日にワインをたくさん飲んだので、この日はお酒を抜こうと思っていたら、会場で何人かお友達にお会いして、「お茶でも飲もう」と誘われたので、予定を変更して飲みに行った(ワタクシにとって、「Tee trinken」は「trinken」と同義である)。

因みに、この日、スマホの万歩計が13000歩を計測!ただし、そのうちの3000歩は未明に稼いだ分だから、実質的には前の日の分である。