拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ずるてん

2020-04-19 12:48:53 | 日記

鎮痛剤がなくなったので薬局の入ってるスーパー(いつもいく徒歩5分のとこではなく、チャリで10分程度のとこ)に行く。道すがら、地元のおいしいパン屋さんが営業しているか覗くと閉まってる。月曜定休を土日祝の休みに変えたそうだ。時節柄しかたがない。ところが張り紙の続きを読むと、その措置は5月途中まで。その後は2,3年閉店とある。えーっ?コロナのせいー?と思ったらそうではなく、店主さんが腰の手術をしてその経過が宜しくないので休むのだと。これは困ったことになった。私、ピザ職人になると決めた場合に適当な修業先が見つからなかったら、ここがいつも求人を出していたからここで修行するつもりだった(勝手に決めていた)。目算が狂った。それにしてもこのお店、私が今のところに越してきたときからあったから30年以上営業しているはずである。それでも閉店の時が来るんだなー。世は無常。因みに、ここのお店には関係ないが(もちろんこのお店が「おごっている」わけがないが)、「おごれるもの久しからず」という言葉があって、多くの人は平氏のことを思い浮かべるのだろうが、大化の改新で主筋がほろんだ蘇我氏にもあてはまる(平氏も蘇我氏も日本のためにいいことをたくさんやっているから、一方的な悪役に仕立てることには抵抗がある)。ところで、中大兄皇子らが蘇我氏を討った行為を「乙巳の変」(いっしのへん)と呼ぶことを私は昨夜のブラタモリで初めて知った。私が子供の頃はそんな呼び方はなかったと思うのだが。それはともかく、この時代のことは山岸凉子の漫画「日出処の天子」を読んでからえらく興味がある。ブラタモリを観て、また、ちょうどこないだ古墳の特集をやった番組を観て、現在なんにもない田園風景になっているこの地を歩いてみたくなった。そう言えば、NHKのテレビのドイツ語講座の舞台は「黒い森」(奈良から黒い森に話題が転じた理由は割愛)。こないだ黒い森の中のどっかの村の風景が映っていた。ザンクト・ペーターかもしれないし違うかもしれない。だが、やはりいいなぁと思った。でも、地元の人が「Das」を「デス」と発音してて、言葉が通じるか少し不安になった。麓のフライブルクなら大丈夫だが。話を戻す。目当てのスーパーに行くと、これまで買いたくて買えなかった二つのアイテム=マスクと強力粉を売っていた。よかよか!こうやってパニックで起きた品薄も解消していくのだろう。そのスーパーの前を流れる小川は、季節がくると桜で大層華やぎ写真を撮りまくるのだが、今年は桜の時期にここには来なかった。でも、緑もいいものである。

小川の中の飛び石に白い鳥と亀が写っている。彼らはコロナに感染するのだろうか。猫には感染すると言われている。因みに、「日出処の天子」を私より10こくらい下の女子は「ずるてん」と呼ぶそうだ。「ひずてん」ではなく「ずるてん」か。適当に縮めればいいというわけでもないらしい。その「ずるてん」の古本をネットで探しているのだが、なかなかのお値段でおいそれとは手が出ない。あっ、もしかして、アップした写真に強力粉が写ってるから、題名の「ずるてん」は「ぐるてん」の間違いだと思った人がいるかもしれない。