初炭が始まりました。
ご亭主の長野新さんは表千家流です。
初掃きの羽根の扱い、炭の数や置き方などに違いがあり、
久しぶりに表流の炭手前を拝見させて頂きました。
湿し灰を撒きだすと、彫金家K氏から
「その黒いものは何ですか?」
「湿し灰と言って灰を湿らせたものです。
これを周りに撒くことによって空気の対流がおこって
炭に火がつきやすくなること、
湿し灰のうつろいの風情を愉しむことでしょうか」
みんなで口々に上記のようなことを説明したような・・・。
お茶をなさっている方には湿し灰は当たり前のことですが、
K氏の質問はごもっともであり、とても新鮮でした。
「その白いものは何ですか?
どうして一本なのでしょうか?」
炭の上に置かれた枝炭を指しての質問です。
「枝炭(えだずみ)といいます。
細い炭に胡粉(ごふん)を塗って白くしてあります。
熾きている赤い炭、これから熾きるであろう黒い炭、
白い枝炭を入れることで景色になり、その風情を愉しみます。
二本(裏千家では五本)のうち、一本を残すのは亭主の奥ゆかしさ・・・
と伺っています」
(長野家のものとは違いますが、向う右側が枝炭です)
今度もみんなで口々に上記のようなことをお話ししたような・・・。
ご亭主、正客、連客がみんなで頭をひねりながら
K氏にお答えするということで、座が一気になごやかになり、
一座建立の連帯感のようなものが漂った気がしました。
香合の拝見をお願いしました。
手に取るとずっしりと重みのある金物の合子です。
蓋の表に品よく華やかな模様が彫られていて、字のようです。
裏にも小さく「和」とありました・・・もしや?
「六客にお座り頂いている彫金家・鹿島和生先生のお作で、
「楽」でございます」とご亭主。
「茶席で自分の作品がどのような役割を果たしているのか、
気になって、今回初めて茶席へ入らせていただきました」とK氏こと鹿島氏。
炭が置かれると、膳や酒が運び出され、一家総出でおもてなし頂きました。
新・釜師長野家の初釜 (1)へ (3)へ
ご亭主の長野新さんは表千家流です。
初掃きの羽根の扱い、炭の数や置き方などに違いがあり、
久しぶりに表流の炭手前を拝見させて頂きました。
湿し灰を撒きだすと、彫金家K氏から
「その黒いものは何ですか?」
「湿し灰と言って灰を湿らせたものです。
これを周りに撒くことによって空気の対流がおこって
炭に火がつきやすくなること、
湿し灰のうつろいの風情を愉しむことでしょうか」
みんなで口々に上記のようなことを説明したような・・・。
お茶をなさっている方には湿し灰は当たり前のことですが、
K氏の質問はごもっともであり、とても新鮮でした。
「その白いものは何ですか?
どうして一本なのでしょうか?」
炭の上に置かれた枝炭を指しての質問です。
「枝炭(えだずみ)といいます。
細い炭に胡粉(ごふん)を塗って白くしてあります。
熾きている赤い炭、これから熾きるであろう黒い炭、
白い枝炭を入れることで景色になり、その風情を愉しみます。
二本(裏千家では五本)のうち、一本を残すのは亭主の奥ゆかしさ・・・
と伺っています」
(長野家のものとは違いますが、向う右側が枝炭です)
今度もみんなで口々に上記のようなことをお話ししたような・・・。
ご亭主、正客、連客がみんなで頭をひねりながら
K氏にお答えするということで、座が一気になごやかになり、
一座建立の連帯感のようなものが漂った気がしました。
香合の拝見をお願いしました。
手に取るとずっしりと重みのある金物の合子です。
蓋の表に品よく華やかな模様が彫られていて、字のようです。
裏にも小さく「和」とありました・・・もしや?
「六客にお座り頂いている彫金家・鹿島和生先生のお作で、
「楽」でございます」とご亭主。
「茶席で自分の作品がどのような役割を果たしているのか、
気になって、今回初めて茶席へ入らせていただきました」とK氏こと鹿島氏。
炭が置かれると、膳や酒が運び出され、一家総出でおもてなし頂きました。
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