暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

湯河原・幕山

2009年12月12日 | ハイキング・ぶらり散歩
元職場の同僚のNさんとHさんに誘われて
11月24日に湯河原・幕山ハイキングへ出かけました。
「昨年6月の扇山以来だから1年半ぶりよ。」とNさん。

本当にご一緒するのは久しぶりです。
何度もお誘い頂いたのですが、母の介護があったりで
精神的に余裕がなく、なかなか行けませんでした。

11月末の幕山近辺は紅葉の真っ盛り。
登山口にはドウダンツツジが燃えるように空に映え、
名残りの野菊、紅椿、それから早や水仙が咲いていました。
梅林を抜け、花や景色を見ながらゆっくり登ります。
登り始めて2時間足らずで山頂に着きました。

      

幕山山頂からはキラキラ輝く海が眺められ、
初島や伊豆半島の海岸線が遥か望めます。
この山頂広場で昼食です。
Nさんが持参の湯で淹れてくれたインスタントコーヒーが
喉を美味しく潤し、感激しました。

「次回は茶籠を用意して抹茶を飲んで頂こう」
と思いました。
いつもは山頂でのんびり休むのですが、
予報より早く天気が崩れそうなので、
すぐに次の南郷山を目指しました。

途中に「自鑑水(じがんすい)」という池があり、
石碑に書かれた碑文を興味深く読みました。

  史跡「自鑑水」(自害水とも)
  一年中枯れることなく清水を湛えたこの窪地は、
  昔から自鑑水と呼ばれている。

  治承4年(1180年)石橋山の合戦に破れた頼朝主従は
  地元郷土の英雄 土肥実平一族の庇護のもと、
  平家の追っ手から逃れ、この地に辿りつき、
  喉を潤し、水鏡で乱れた髪を結い直すと、
  平家を破り天下を治める自らの姿が映り、
  自害を思い止まり、気を強く持ち直したという
  頼朝再興の礎として伝えられている

湯河原近辺には源頼朝ゆかりの史跡が多く、
頼朝主従が隠れたという「しとどの岩屋」がこの近くにあります。

「自鑑水」をあとに杉林の中を上って行くと南郷山の山頂です。
ここからの眺望も良さそうですが、
だいぶ空が暗くなってきて、うっすらとしか見えません。

帰りに「ゆとろ嵯峨沢の湯」へ立ち寄ることが決まったので
元気を取り戻し、蜜柑がたわわに稔っている急坂の道を
下っていきました。