鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

守り神であるはずのヤモリが、我が家の台所で熱中症で死んでいたので、手厚く葬った

2010-08-13 | Weblog
 12日夜、贔屓の中日ドラゴンズが4番森野の犠牲フライであげた1点を守り切って辛くも対横浜3連敗を免れたのを確認して、気分良く眠りに着こうとしたら、突如台所からかみさんの「キャー」という声が聞こえてきたので、飛び起きて「何事か」とかけつけると、いつものゴキブリではなく「ヤモリがいる」という。指さす方をみると、確かに炊事場のところにヤモリが這いつくばっている。いまにも動き出しそうなので、ティッシュで押さえつけると、難なく捕まえることができた。
 体長5センチくらいの紫色のかかったヤモリで黒い目もはっきり見える。手足を踏ん張り、いまにも動き出しそうな気配であるが、どうやら死んでいるようだった。ふきんの中へ潜り込んで、上から何かで押さえつけられ、そのまま昇天してしまったようで、可哀想なことをした。今はやりの脱水症状でも起こして熱中症にかかったのかもしれない。手で触わった感じでは身体は柔らかくて、いまにも動き出しそうな感じもあった。
 早速、手洗い場のベースンに水を張り、中へ入れると、いまにも動き出しそうな姿勢で水の上に浮かんだ。水の流れに沿って浮いているのをみると、まだ死んで時間が経っていないようだった。
 いまのマンションに住んで15年余となるが、我が家でヤモリを見るのはこれで3度目だった。最初はベランダの片隅で干からびた状態で死んでいるのを見つけたのが10年くらい前で、2回目は数年前で、洗面所の床にりうのをかみさんが見つけ、なんとか捕まえようとして、悪戦苦闘した。この時は結局、体重計の中へ入りこんで、出てこず諦めた。この時にヤモリは同じように体長5センチくらいで、白い身体をしていて、トカゲとヤモリの合いの子のような感じだった。それに比べると、今回のはヤモリらしい感じで、標本にして保存したいくらいの格好をしている。
 いまのマンションは建つ前は鳥の里と言われるほど自然豊かな森で、入居した当座はクワガタやカミキリ虫がベランダに飛び込んでくるほどだった。蝶々も飛んできて、草木に卵を産みつけ、アゲハ蝶が育ったこともあったほどだった。それがいつのころからか、ヤモリが棲みつくようになって、そうした昆虫類も見かけなくなった。ヤモリは家の守と書くように害虫を食べて、縁起のいいものとされている。
 マンションは木造家屋と違って、水気がないだけにヤモリにとって棲みにくいはずなのに3回も見かけるとはどこかで生息しているのかもしれない。3回のうち2回は家の中で見かけたので、どこから家の中に入ってきたのか、不思議ではあるが、どこか秘密の通路をたどってきたのかもしれない。かみさんによると、3回どころかもっと数多く見かけているというので、きっとどこか家の周囲にそっと生息していることだろう。
 今回のヤモリはお盆の13日にベランダの花壇に手厚く葬ることとして、今度生きているヤモリを見かけたら、家の守り神としてうやうやしくもてなすことも考えたい。
 
コメント
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