MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

清水公園「花ファンタジア」撮影行(5) 秋の実りなど

2013年09月25日 | あらかると

今日は台風の影響で朝から小雨模様。
出かける予定だったが、水元公園へのポタリングや、
田舎への帰省等でやや疲れていたためそれをキャンセルし休養の一日とした。

というわけでネタが無いので、
先日の撮影行で紹介し切れなかったものを・・・・・

「花ファンタジア」撮影行(9日月18日)をしてからすでに1週間が過ぎているので、
これから紹介する花や木の実は、すでに無いものもあるかもしれないが、
記録として残しておきたい。

巻頭の写真は「イチゴの木」の木の実で、
実の表面はざらついていてまるでヤマモモのようであるが、
実のつき方や実りの時期、実の色が異なる。

園内の所々に植栽されていた紫式部の実もほぼ紫色に色づいていたが、
日陰にあるものはやや色づきが遅れ、
遅れていた分「紫色へと変化する」様子を見られるのが面白い。


パンパスは異国的で面白いが、撮り方は難しかった。
広大な草原にあってこそ絵になる植物のような気がする。


花水木の実も赤く熟れてきた。
日本の桜をワシントンに贈ったお礼として日本に贈られたものだが、
今では街路樹などとしてすっかり日本に定着し、
初冬に葉を落とし真っ赤な実だけが残っているのは、美しくもあり哀しくもある。


藤棚には、藤の実が大量にぶら下がっていたが、
夏の暑さがうまく豊作に結びついたのかもしれない。
で・・・・
食いしんぼとして気になったのが「食べられるの?」という疑問、
調べてみると食べられるようで、
「食べました」という報告が散見された。


以下はめずらしい花など。

「マコモの花と花蘂」


「ブッドレア」
紫色の小さな花の集合体で「花序」を形成している。


「アザミ? 矢車草? セントーレア・デルバータ?」
小さな花の集合体だが、
小さな花の花弁が曲がっていてしかも長いという特徴から、
いろいろ調べてみたが、同じような写真には出会えなかった。
葉の特徴からは矢車草にも思えるのだが・・・
セントーレア・デルバータという花にも似ているが・・・・
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「類は友を呼ぶのか?」、トウキョウダルマガエルの類。

2013年09月24日 | あらかると

彼岸の墓参りに行った田舎の小さな池で、
今年生まれたと思われる多くの蛙を見た。
池の淵を切り取って撮ると、16匹も写っていた。

蛙の種類はトノサマガエルと思っていたが、
関東では自然繁殖していないということなので、
トノサマガエルと非常に良く似ているトウキョウダルマガエルと判定した。


さらに良く見ると、同じような模様同士が寄り集まっている。
上の写真を左から順に拡大すると・・・・・
普通の色の蛙と、


やや褐色がかった蛙と、


さらに褐色の強い蛙と、


褐色の色が取れてしまって、黄緑がかった蛙とが寄り添いあっていた。


恐らく何らかの力が働いて、
いわば「類は友を呼ぶ」的世界が生まれていたのだが、
これだけ揃うと単なる偶然とは思われないのだが・・・・

巻頭の写真は豊作の予感がする八朔の実で、
毎年、正月に帰省する頃に食べごろとなっている。
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都立水元公園の彼岸花など

2013年09月23日 | あらかると

彼岸の中日に合わせたかのように、
あちこちで彼岸花が咲き始め見頃を迎えている。

ということで、
ここ数年気になっている水元公園の、
防火用水池近くの雑木林に咲く彼岸花を撮りに行った。
実は、昨日もその予定で出かけたのだが、
直射日光が厳しく途中で引き返していたのだ。

往復約20kmの遠出となったが、
猛暑中で家でマッタリな日々を過ごした代償は大きく、
今まで力尽くで登っていた坂道を上り切ることが出来なかった。

彼岸花はほぼ満開であったが、
場所によっては3割ぐらいがまだ蕾で、今週いっぱいは見頃のようである。
子供の頃は嫌いだった花だが(今でもそのようである)、
仏教では「天上に咲く花(曼珠沙華・仏教では白い花とされている)」となっていて、
人が天上(彼岸)に近付くほどに好きになっていく華なのかもしれない。


家を出た時は晴れたり曇ったりの天気だったが、
現地についたときはほぼ雲に覆いつくされ、
目的であった「木漏れ日の中の彼岸花」が撮れなかったため、
珍しい植物が植栽されている「野草園」のあるグリーンプラザの裏庭へ。

樹木の周りに「ショウキラン(巻頭の写真黄色の花)」が咲いていて、
その中に一輪の「彼岸花」が・・・・・巻頭の写真。

近くのピンクのノゲイトウの花では「イチモンジセセリ」が吸蜜していたが、
それを「ハナグモ」が4本の手を広げて待ち構えていた。


春には珍しい茶色の花を咲かせていた「ポーポー」が実っていた。
まもなく熟して落ちるものと思われるが、
落下して数日して香りが出てきたら食べごろである。
田舎の裏庭にもあったが、植えた本人の父が亡くなった後で実をつけたため、
誰一人としてその食べ方が解らず、結局道路拡張工事によって失われてしまった。


園内で写真を撮っていると、休憩中の「警備員」さんに声をかけられ、
「ナンバンギセルが咲いているよ」と、咲いている場所に案内していただいた。
最盛期は終えていたようだが、次々と咲き続けていた様で、
周辺には枯れたナンバンギセルが数十株近くあった。


防火用水池の近くの草叢では、
沢山のモンキチョウが風に煽られつつ吸蜜し、
或いは番となって世代の引継ぎを行っていた。


モンキチョウが風をコントロールするために翅を開いたところ。
吸蜜中は翅を閉じているため、中々撮れない翅の外側の模様である。


キアゲハも目の前に現れ吸蜜をはじめたので寄っていってパチリ。
撮ったときは目に付かなかったが、
2匹の「ブチヒゲカメムシ」も写っていたが、蜘蛛のように襲ったりはしない。


明日は田舎へ帰省し、両親の墓参りの予定。
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清水公園「花ファンタジア」撮影行(4) 花と昆虫など

2013年09月22日 | あらかると

花といえば花によって来る小さな虫たちも、
私にとっては撮影の対象となる。
そんな虫たちの世界を・・・・

花に止まる前に、ホバリングしながら十分に花を観察しているような、
そんな行動が面白い、花弁の散った秋明菊に止まる「キタヒメヒラタアブ」
止まると蘂を抱えて花粉を食べる姿が面白い(巻頭の写真)


花にやって来る蜜蜂などの蜂類も多いが、
花粉や蜜を食べる蜂たちは、触ったりしなければ刺されることは無い。
香草のアップルミントの花に止まる「ハラナガツチバチ」


花蝿も良く見られるが、
蜜を食べるために口器が普通のハエよりも長いのが特徴。
女郎花の花に止まる目の縞模様が特徴の「ツマグロキンバイ」


「せせり蝶」の仲間は蜜のある花周辺には必ずといってよいほどに居る。


園内ではあちこちで見られた「ツマグロヒョウモン蝶」だが、
撮影のチャンスが無く、近所の公園で別の日に撮ったツマグロヒョウモン。


花に集まってくる虫たちを捕食する蜻蛉もまた種類が多い。
アキアカネなども見られたが、下の写真は「ノシメトンボ」
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清水公園「花ファンタジア」撮影行(3) 十五夜草と小三筋蝶

2013年09月21日 | あらかると

花ファンタジアに行った日は9月18日で、
いわば中秋の名月である十五夜の前日であった。

で・・・・
入園料を払って、園内に踏み込むと、
目の前をひらひらと優雅に飛んでいるコミスジ蝶を発見。
この「ひらひら感」が直線的に素早く飛ぶ蝶との違いで、
見ていると心が癒されるほどなのである。
だが、
人の目の前には中々止まってくれないのがこの蝶の様で、
涼しくなってから3回ほど目撃しているが、
撮影には成功していない。

その蝶がイングリッシュガーデン近くで、
紫苑の花を撮っているときに、目の前に現れた。
「止まって欲しい・・というか止まれ!」と思うまもなく、
目の前の紫苑の花に止まった。
とりあえず画像確保のためにやや離れた場所から一枚。


徐々に距離を詰めてさらに一枚。


すると蝶は更に翅を開き「はいポーズ」的に応じてくれた。


ここまで寄ると右の翅の先端が欠損していることがわかった。

いわば手負いの蝶であるが、
過去の経験からすると「手負いの蝶」が目の前に止まるのは、
「人の周辺なら野鳥などの外敵が来ない」、
と学習している為ではないかと思われる。
一、二度なら偶然ということもあるが、
偶然にしてはそのような出会いが多いのである。

学生時代、古代文学の授業中に、
小さな蝶が教室に入ってきて授業が中断し教室が静まり返ったことがある。
教授も黙って見つめていたが・・・・

「こんなにも小さい魂が100人もの人を静かにしてしまった」と一言。

古代記紀歌謡時代の「万物には魂が宿る」という日本人の思想を、
小さな蝶の乱入で説いてしまった教授の言葉は今でも忘れられない。

コミスジは5枚シャッターを切ったところで、目の前から去っていった。
ひらひらひらと、小さな羽ばたきと滑空をくりかえしながら・・・・


*「十五夜草」は「紫苑」の別名で今日そのことを知った。
 十五夜の前日に「紫苑」を撮っているのも計り知ることの出来ない縁なのかもしれない。
 「待宵」「十五夜」「十六夜」と続けて「月」を撮ったのも長い写歴で初めてである。
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