彼岸の中日に合わせたかのように、
あちこちで彼岸花が咲き始め見頃を迎えている。
ということで、
ここ数年気になっている水元公園の、
防火用水池近くの雑木林に咲く彼岸花を撮りに行った。
実は、昨日もその予定で出かけたのだが、
直射日光が厳しく途中で引き返していたのだ。
往復約20kmの遠出となったが、
猛暑中で家でマッタリな日々を過ごした代償は大きく、
今まで力尽くで登っていた坂道を上り切ることが出来なかった。
彼岸花はほぼ満開であったが、
場所によっては3割ぐらいがまだ蕾で、今週いっぱいは見頃のようである。
子供の頃は嫌いだった花だが(今でもそのようである)、
仏教では「天上に咲く花(曼珠沙華・仏教では白い花とされている)」となっていて、
人が天上(彼岸)に近付くほどに好きになっていく華なのかもしれない。
家を出た時は晴れたり曇ったりの天気だったが、
現地についたときはほぼ雲に覆いつくされ、
目的であった「木漏れ日の中の彼岸花」が撮れなかったため、
珍しい植物が植栽されている「野草園」のあるグリーンプラザの裏庭へ。
樹木の周りに「ショウキラン(巻頭の写真黄色の花)」が咲いていて、
その中に一輪の「彼岸花」が・・・・・巻頭の写真。
近くのピンクのノゲイトウの花では「イチモンジセセリ」が吸蜜していたが、
それを「ハナグモ」が4本の手を広げて待ち構えていた。
春には珍しい茶色の花を咲かせていた「ポーポー」が実っていた。
まもなく熟して落ちるものと思われるが、
落下して数日して香りが出てきたら食べごろである。
田舎の裏庭にもあったが、植えた本人の父が亡くなった後で実をつけたため、
誰一人としてその食べ方が解らず、結局道路拡張工事によって失われてしまった。
園内で写真を撮っていると、休憩中の「警備員」さんに声をかけられ、
「ナンバンギセルが咲いているよ」と、咲いている場所に案内していただいた。
最盛期は終えていたようだが、次々と咲き続けていた様で、
周辺には枯れたナンバンギセルが数十株近くあった。
防火用水池の近くの草叢では、
沢山のモンキチョウが風に煽られつつ吸蜜し、
或いは番となって世代の引継ぎを行っていた。
モンキチョウが風をコントロールするために翅を開いたところ。
吸蜜中は翅を閉じているため、中々撮れない翅の外側の模様である。
キアゲハも目の前に現れ吸蜜をはじめたので寄っていってパチリ。
撮ったときは目に付かなかったが、
2匹の「ブチヒゲカメムシ」も写っていたが、蜘蛛のように襲ったりはしない。
明日は田舎へ帰省し、両親の墓参りの予定。