気圧配置による天候の荒れ方が普通でなく、
南風に乗って次々と積乱雲が発生し通過していく。
突然の雨や竜巻、雷雨の注意報が関東全域に出続けているが、
積乱雲の通過は読みきれず、いつ風雨に出会うか判らない状況で、
カメラを持っての外出もままならない。
下の写真は次々と押し寄せてくる積乱雲。
が・・・・・
生まれてはじめての積乱雲が発生し続けるという荒天の日々は、
これまでに見たことのない積乱雲の変化を見られるわけで、
この3日間は「観天望気」の時間が多かった。
その結果、200枚近くの積乱雲などの写真をベランダから撮った。
で・・・気になったのが「積乱雲を避けて飛ぶ旅客機」
私が海自の51空に居た頃、
積乱雲に突っ込んでしまったS2F(艦上型哨戒機・遠い昔に現役引退)が、
上昇気流と下降気流にもてあそばれ、
「操縦桿を押しても引いてもびくともせず、死を覚悟した」
というパイロットの話をじかに聞いたことがある。
旅客機は高高度を飛んでいるので(巻頭の写真は日本上空を通過する国際線ジェット機)、
積乱雲に突っ込むようなことは無いだろうが、
空港近くでは高度を下げているので、
この数日間パイロット達は気の抜けない離着陸をしていることと思われる。
下の写真は我が家の上空を通過し羽田空港に向かうジャンボKAL機。
で・・・・仁川から羽田ならジャンボである必要が無いと思われるが・・・・・
現役時代はKAL機(大韓航空)に数十回も乗ったので、そんな昔が思い出された。
今ほど日韓関係も悪くなく、いい時代だった。
上空は寒気の塊だから、夜は夜で航空機灯がすっきりと見えている。
下の写真は、約30秒の露出で撮った航跡。
雲は南風で流れているため筋状になっている。
恐らく機上からの夜景も美しかったのだろう、
途中から航跡が変わっている(上の写真の航跡の右上部分)。
室内灯を消したためと思われるが、機長の計らいで「夜景」を楽しんだのかもしれない。
同じ航跡ではないが、望遠レンズで撮ると下のような写真になる。
露出時間が長いため(30秒)細長く写ってしまっているが、星である。
街中で星が写るほど空気が澄んでいたのである。
同じ日の夜景を街明り無視で、シロ飛びするほどに明るくレタッチすると、
多くの星々が現れてきた。
前線に流れ込む温かな空気と上空の寒気のもたらす荒天が、
今まで経験したことの無いような様々な光景をもたらしている。