WALKER’S 

歩く男の日日

メディチの勇者

2007-10-17 | 日記
 2年生の時の演奏旅行で採り上げられた大好きなマーチです。トリオは♭4つなのですが、長い音符ばかりでテーマができているので初心者でもミスはほとんどなく演奏できる。しかも前半は1stクラリネットはフルートとともに、細かいオブリガートを吹いている。2nd が主役なのだ。もちろん3rd やほかの楽器もテ-マを吹いているのですが。当時どの曲もまともに吹けなくて落ち込むことが多かったのですが、この曲だけは本当に楽しみながら吹けたという感じが未だに残っています。
 今回ドイツマーチをSDカードに放り込むに当たって、久々に聴いたのですが、びっくりしました。この曲はドイツマーチではなかった。オランダのマーチだったのです。考えてみれば、当時誰からもこの曲がドイツマーチであると教えられたことはありません。でも、どういう訳か自分ではドイツマーチであると思い込んで、つい数日前までそうであると信じてきたのです。その理由はいくら考えても分からないのですが。それが、「次はオランダのマーチ、メディチの勇者を聴いていただきましょう」というアナウンサーの声には絶句するしかありませんでした。SDカードにも入れられません。
 さらに驚いたことに、あの、フローレンスマーチ(2年生の時の定期演奏会で吹いた)のフチークもドイツの人ではないことが分かったのです。彼はチェコの人(プラハ生まれ)だったのです。しかも「フローレンス」はイタリアマーチのスタイルで書かれたというのです。これはドイツマーチといえるのでしょうか。当時、カラヤン指揮ベルリンフィルの管楽器メンバーによるドイツマーチのアルバムが出ていて、その中にもちゃんと入っていたので、絶対ドイツマーチと思い込んでいたのです。140曲の内、いったいどれだけが本物のドイツマーチなんでしょう。