自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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今年の十大ニュース  夫の旅立ち

2023-12-05 05:22:04 | 生き方

12月初旬は、今年の大きな出来事を振り返る節目の時です。

今年のトップは、なんといっても「夫の旅立ち」です。

直接の死因は大腸がんですが、きっかけは2019年突然の腸閉塞。

体力がガーンと落ちて、癌の種を増大させてしまったのでしょう。

 

その腸閉塞のきっかけは、1985年の胆石・胆嚢摘出手術。

当時は現在のような腹腔鏡手術はなかったので、大きな開腹手術。

これが腸の癒着体質を招き、33年後の腸閉塞に繋がりました。

 

がんは今や国民の二人に一人は罹る病気だし、

誰でも身体にその種を抱えていると言われています。

が、摘出手術後5~10年生き延びている人はたくさんいますから、

恐れることはないそうです。

 

でも「腸閉塞を起こしたら、相当拙い!」

これだけは確かなようです。

 

死は誰にでもいつかは訪れるものですから、

私たち夫婦は手術や化学療法について良く話し合い、

最期(=看取り)に関して勉強して、平安な逝きかたを模索。

 

残念ながら研究は功を奏さず、緩和ケアは失敗でした。

(がんだけならOKでも、腸閉塞があるとダメ!)

でも、出来る限りのことは準備し、最大限の努力はした!

という自信はあります。

 

本人は常々宣言していました。

「好きな酒や食べ物を我慢してまで長く生きたいとは思わない」

私はそうは思わないし、夫に「せめて週一の休肝日を!」と懇願

し続けていたのですが、「嫌だ」というのでこんな結果に・・・・・

それはそれで、本人が選んだ道なので仕方ありません。

 

普通の団塊世代よりは早く結婚し、怒涛の子育て時代を頑張り、

早めのリタイア、百名山踏破・世界の山・世界の鳥の撮影、

月や星・富士山の写真、山の花々、家族の写真・・・・・

撮影を中心に色々なことを楽しんだ人でした。

 

ミュージカル仲間の遺影撮影など、他人にはたくさんの良い写真を

撮ってあげて、自分の遺影はゼロ!

私とのツーショットは常に彼がセットし、走って来るので

微笑むどころではなかったみたい。

 

夫を思い出すのは、朝の多摩川台公園で、

大きな石がむき出しの階段道を歩いたり、

日の出前の空の赤みを見るとき、

北アルプスの山小屋を出発するときの感じだなぁ~と。

 

そして公園のそこここで鳴きかわす小鳥たちの声が聞こえると、

「あれは〇▲の声だよ」教えてくれた夫の声が。

 

嫌なことも嬉しかったことも悲喜こもごもですが、

別れずに、満足して逝ってくれたことは、

お互いに良かったのだと思います。

 

 

コメント
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