自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

人生100年、自分の足で歩く   4  二軸歩行

2022-12-04 05:57:33 | 操体法


著者は5人の専門家と対談してアドバイスを仰いでいます。
今日のコメンテイターはスポーツ学部教授の木寺英史氏。

p.128 腕を前後に大きく振りながら、大股で歩く。うしろの足の
   つま先で地面を強く蹴って、身体を前に進めるーーー
   ダイエットに効く、健康になるための歩き方などといわれ
   ますが、あんな歩き方をしていると、かえって健康を害します。

   特に高齢者には身体に負荷がかかりすぎるため、腰痛や膝痛、
   外反母趾などの原因になってしまいます。

p.129 (中略)歩くことの本来の目的は移動ですから、
   なるべく身体に負担のかからない歩き方をするべき、
   高齢者にはその体力に合った歩き方があるはずで、
   それを実践することが健康寿命を延ばすことにつながる。

p.130 「二軸動作」という考え方。
   左の肩甲骨と左の股関節、右の肩甲骨と右の股関節を結ぶ
   2本の軸を意識すれば、いろいろな動作が合理的にできる

   なぜかというと、左右の足の間隔(歩幅)をあけて二軸で歩くと
   中心軸の感覚を持って歩くときよりも、骨盤の水平回転
   (ローリング)が小さくなって、身体への負担が減るから

つまり、私たちが歩くときは、無意識のうちに一直線上を歩いていて、
左右の股関節は離れているにもかかわらず、踏み出した左右の足は
ほぼ一直線上に着地するそうです。
   理由は中心軸の感覚を持っているから。
骨盤のローリングを、バランスをとるための補助動作として
足と反対側の手が出る。これが身体には負担だそうです。

p.132 ローリングが大きいと女らしい歩き方になる

これは一見、良いことのように聞こえますが、
実は「体への負担が大きいから、筋トレに通じ、疲労も大きくなる」
ということのようです。

木寺氏は
「疲れて、大汗をかくほど筋トレしながら歩いてカロリーを消費するよりは、
ウォーキングは移動手段として割り切って省エネで歩くこと。
各種動作をきちんと出来るようにするには、別途筋トレをすること。」
を勧めているのです。

わかった! じゃあ私も二軸歩行にするか?・・・・・というと、
いえいえ、そんな簡単には割り切れません。
私の理想の歩き方は、壇中から歩く(=小股でスピーディー)方法で、
足は胸より前に出ず、着地した足の膝は曲がりません。そして
踵が一本の線の上に乗ります。でもこれは街中を歩く場合だけ。

山の登り下りは重心移動で膝が曲がります。 
もし、ファッションモデルとしてランウエイを歩くなら、
洋服を綺麗に魅せるために、ゆっくりと腰をローリングさせる? 
つまり、時と場合により、歩き方を変える!ということで
身体を守っています。
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